BMW M2クーペのニュルブルクリンクでの最新ショット
公開 : 2015.03.28 22:50 更新 : 2017.06.01 02:10
BMW M2がニュルブルクリンクでテストを開始した。これはその時の最新スクープ・ショットだ。今年の終わり頃に発売が開始されるスケジュールで、価格は£45,000(800万円)程度と予想される。
アイコニックなサーキットでテストが繰り返されているM2の姿は、通常の2シリーズに対して大きなエア・インレットが開けられたフロント・バンパーやクワッド・エグゾーストを見る限りにおいては、すでにプロダクション・モデルに近い状態にあるようだ。また、大型化されたブレーキやホイール、フレアーしたホイール・アーチなどもBMW Mパフォーマンス・モデルの定石に従ったアップグレードが施されている。
M2は、第5世代のM3と、既存のM235iの中間に置かれるモデルで、エンジンは375psの3.0ℓ直6ターボが搭載される予定。直接的なライバルは、AMG A45とアウディRS3となると目される。正式なデビューは、今年9月のフランクフルト・モーターショーとなるだろう。
Mディビジョンのボス、フリードリッヒ・
ニチェケによれば、そのパワー・ユニットは、より高価なM3やM4とは異なるものだという。新しいエンジンは、S57 B30と呼ばれ、もうすぐデビューを果たす予定の第6世代の7シリーズに使われるB57とは異なり、M3やM4でS55 B30と呼ばれるユニットをベースとするもの。そのパワーは、既にベンチテストでは400ps以上をマークしており、A45の4気筒、RS3の5気筒を上回るパワーを得るという。
400という数値はマジック・ナンバーだとニチェケが言うとおり、実際にはMディビジョンの関係者によれば、380psのユニットを搭載したプロトタイプがテストされているという。
トランスミッションは6速マニュアルが標準で、パドル・シフトを持つ7速デュアル・クラッチもオプションとして設定される。また、アイドリング・ストップと、ブレーキおよび熱の両方を回生するエネルギー・システムも備えるという。
現在のテスト・モデルでのスペックは、7速デュアル・クラッチ・モデルで4.4秒の0-100km/h加速が確認されている。これは、M4よりも0.5秒遅く、1Mクーペよりも0.2秒速い値だ。トップ・スピードは、リミッターで250km/hに制限される。
ラウンチ時には、RWDモデルのみで、トルク・ベクタリングのリミテッド・スリップ・デフが標準装備。しかし、遅れて4WDモデルも登場する予定だ。Mディビジョンの各モデルについて、将来的にはxDrive、つまり4WDがすべてのモデルに用意される模様だ。
ボディは既存のM235iの1530kgよりも更に軽量となる予定。カーボンファイバー製のストラット・ブレースや、コンポジット・プラスティック・パネルが使用される。
M235iクーペとの外観上の違いは、前後のバンパー、フロント・ウイング、サイド・シル、トランク、そして19インチ・ホイールなどだ。
2015年の最終四半期にショールーム・デビューを果す予定で、その生産はドイツのライプツィヒ工場。スタンダードな2シリーズ・クーペと同じラインで行われる予定だ。また、M2カブリオレも、2016年中には追って販売される。