セアト20V20 SUV
公開 : 2015.04.07 23:50 更新 : 2017.05.29 18:44
多くのカスタマーが車高の高いSUVに移行している今、セアトも20V20と名付けられたSUVをジュネーブ・モーターショーで公開した。
セアトのデザイナーはこのクルマのデザインを手がけるにあたって、映画 ’アイアンマン’ のキャラクターを参考にしたという。
センター・コンソール上に設えられた、アイスホッケーのパックに似たPDD(パーソナル・ドライブ・デバイス)も同じく映画に由来しているのだそうだ。
PDDは、ドライビング・モードやエアコンの温度調整、インフォテインメント・システムの操作を行うためにあるロータリー型のコントローラーである。
より近くによって観察し、さらに走らせてみれば、ジュネーブ・モーターショーで見た時よりもさらにセアトの掲げるコンセプトを体感することができる。
20V20 ―またの名はスペイン語で ’ヴィジョン・ベインテ・ベインテ(20・20)’― のボディ表面は、力強いラインが多用されている。
これはセアトがクロスオーバーとSUVに対して掲げる新しいデザイン言語の一つであり、切り立ったエッジとともに、とても屈強そうな印象をもたらしている。
バルセロナからカステージョリ・サーキットへ向かう最中には、高速道路を走ることにした。
高速道路はセアトのトレドやエクシオで溢れかえっており、時に猛スピードでレオンが抜いていく。スペインにいるのだと実感する瞬間だ。
ここ最近では日産キャシュカイ(日本名:デュアリス)やフォルクスワーゲン・ティグアンも見られるようになった。
「市場を観察すると、カスタマーはMPVからクロスオーバーSUVに移行していることがわかります。機能性に加えて個性を重要視するようになった証拠です」と語るのはデザイナーのサデック・アミーン。