セアト20V20 SUV
公開 : 2015.04.07 23:50 更新 : 2017.05.29 18:44
カステージョリ・サーキットでは、燃えるようなオレンジ色のコンセプト・モデルにも遭遇した。写真で見るよりも逞しくシャープな印象だ。
全長は4.7mと、ハッチバックのレオンよりも20cm長く、ホイールベースは2.79m、全幅は1.65mとなる。グランド・クリアランスは228mm、アロイ・ホイールは20インチとなる。
サイズとしては日産キャシュカイのライバルにあたるのだそうだが、その壮麗さゆえさらに大きいサイズのライバルの方が適切にさえ思えてくる。
20V20と同等のサイズの車両を市場に導入するかどうかはまだ決定していないそうだが、デザインはセアトの小型車であるイビザの次期モデルに反映されるそうだ。
「われわれは将来的なデザインを決定づけるために、’緊張感、個性、彫刻的’ という3つのキーワードをよく使います」とサデック。
「20V20はセアトによるセグメント開拓であると同時に、将来的なDNAを形づくるモデルになるのです」と続けた。
サデックいわく、デザイン・チームは20V20のデザインの中でも、特にサイド・ラインに圧倒的な時間を費やしたのだそうだ。
「特にサイド・ガラスとボディの比率には細心の注意を払いました。そして、リアにもたくさんのエッジを織り込むことによりダイナミックなスタンスを実現しました」
サデックはさらに、弓から矢が飛び出そうとする瞬間の ’しなり’ という表現を用いて、20V20のデザインを説明してくれた。
エクステリア同様にインテリアもとてもアグレッシブな印象である。ぐっと寝そべったAピラーは、シート・ポジションの低さを語り、シートも表裏ともに筋肉質な雰囲気を醸している。