セアト20V20 SUV
公開 : 2015.04.07 23:50 更新 : 2017.05.29 18:44
ポジションの煮詰め直しは必須であるが、全方位から包まれているような感覚になるおかげで頼もしく感じられる。
先述のPDDを見ると ’スタート-ストップ’ と書かれたメッセージが浮かびあがっている。
スイッチを押し込んでみると、十数年前のコンピューターのような起動音とともに ”ウェルカム、アレハンドロ!” なるメッセージ。
表示されるメッセージは個別に設定可能とのことで、今回はアレハンドロ・メソネロ・ロマノス、つまりデザイン・チーフの名前が表示されたというわけだ。
「われわれはこのようなパーソナリゼーションが大切だと考えています。音楽はもちろんのこと、車内の照明やディスプレイの個別化なども考えているのです」とサデック。
写真をご覧のとおり、PDDを腕時計として使用するにはいささか大きすぎるが、将来的にはスマート・ウォッチとの融合も目論んでいるのだそうだ。
さらにサデックは「コネクティビティも重要になってくるでしょう」と語る。「20年前は、ラジオとエアコンはオプションでした。今なら信じられないことですよね? これと同じようにコネクティビティも当たり前のことになるでしょう」
PDDを左右にくるりと回せば、その内容はステアリングの左側の小型ディスプレイ(右ハンドル車は右側)と、従来のメーター位置、さらにダッシュボード中央のスクリーンに映しだされる。
ステアリングの進行方向側にはパドル・シフトと、ウインカーやライトを操作するための、ほっそりとしたスイッチ・レバーが用意されている。