フォーミュラE
公開 : 2015.04.14 23:50 更新 : 2021.07.12 18:38
2速ヘアピンに向けたブレーキングをギリギリまで我慢すると、18インチのミシュラン・タイヤが道路に粘着していることがわかる。ストレートに進入すると、車輪が巻き上げたタイヤカスがヘルメットに飛んでくる。
ステアリング上に設置された合計4つのパドルは、それぞれが近接しているため、特に路面がスムーズではないホームステッドだと、しばしば押し間違えてしまうこともある。
上部2つのパドルは4速トランスミッション(最新のマシンは5速)の変速用となっており、下部2つのうち右のパドルはブレーキング時の回生エネルギーの制御用となっている。
下部左側は ’ファンブースト’ 用。SNS上で最も支持されたドライバーのみが、5秒間最高出力を274psまで発揮できるというファン連動型のシステムを稼働するためのパドルである。
LCDスクリーンの下には3つの赤いロータリー・タブがあり、これは触れたらダメとのこと。そのうちの2つはブレーキング時の回生エネルギーに関したもので、もうひとつはトルクを制御するためにあるのだそうだ。
コックピットの中はとても静かで、フル・スロットル時の音を例えるならば、遠くでジェット・エンジンの音を聞いているといったところだろうか。その反面、低速時のギアボックスが発する音はかなり大きい。