ヴォグゾール・コルサVXR
公開 : 2015.04.15 23:30 更新 : 2017.05.29 18:29
完全無欠なホットハッチとまではいかないが、身体能力が高く、華があり、そしてとても楽しいクルマであることは間違いない。
■どんなクルマ?
これよりもさらに大きいエンジンを搭載する兄弟モデルに比べるといくぶん控えめに見えなくもないが、新しいヴォグゾール・コルサVXRは、ヴォグゾールの車種のなかでピラミッドの頂点に位置するモデルである。
元DTMのチャンピオンであり、現在はVXRブランドのパフォーマンス・ディレクターであるフォルカー・ストレイチェクは、このクルマのことを ”VXRレンジのなかで最もハードコアなモデル”と表現する。
「マーケット・リサーチ部門からの情報によると、アストラやインシグニアのオーナーはもっと快適で扱いやすく洗練されたモデルを期待していますが、これに対してコルサVXRだけはエンスージァストのためにあるのです。そんなクルマをつくるのは、これ以上になく楽しいですよ」と語ってくれた。
フォルカーもそんなエンスージァストのひとりであることから、単に生真面目で速いだけのクルマではなく、ドライバーを巻き込む、思わず笑顔になれるクルマを目指した結果が今回のコルサVXRなのだそうだ。
■どんな感じ?
1.6ℓのターボ・エンジンは、新型のエアインテークと排圧を小さくしたエグゾースト・システムの恩恵を受け、トルクや出力、燃費やエミッションにさらに優れた結果をもたらした。
よって体感的にも力強く、また思わず聴き惚れてしまうエグゾースト・ノートを奏でてくれる。強くアクセル・ペダルを踏み込めば即座に28.6kg-mのトルクが流れ込み、VXRの名に恥じぬダッシュを披露してくれる。