text:Kazuhide Ueno (上野和秀) photo:ベッキオバンビーノ実行委員会
岡山を代表するヒストリックカー・ラリーとして親しまれているベッキオバンビーノ。その2015年シーズンの幕開けイベントとなる「ステージ岡山」が開催された。岡山はもちろん関西地区や九州からの参加もあり70台が集まった。
イベント名の”Vecchio Bambino/ベッキオバンビーノ”は、イタリア語で永遠の少年の心を持ち続ける大人、永遠の少年を意味する。それだけに、幼い頃に憧れた夢のクルマを頑張って手に入れた永遠の少年たちが、日常を忘れて岡山の地に集い純粋に愛車を走らせる「楽しさ」を基本理念としている。
あわせて訪れる地域の方との観光交流と賑わいの創出、東北地方太平洋沖地震で被災された方々への復興支援と、交通事故遺児への支援への寄付を目的としたチャリティ活動桃ひとつの柱とされているのが特徴だ。
今年もスタート地点は岡山縣護國神社とされた。イベント中の安全を祈願して、事前に実行委員により岡山縣護國神社で祈祷が行われている。「晴れの国」を謳う岡山だけに、雲は厚いものの天気はなんとか持ってくれた。1日目は325.49km、2日目は230.95kmの合計556.44kmのルートが組まれた。
スタート後美咲町にある石の華本舗 昭和堂、津山市中心商店街がチェックポイント(CP)とされた。昼頃になると太陽まで顔を覗かせ、絶好のイベント日和となった。新庄村の「がいせん桜」の桜並木を抜けたあとにこの日初のPCが行われた。その後新見千屋温泉いぶきの里、新見市御殿町センター、井倉洞に設けられたCPを経てこの日2回目のPCが待つ吹屋ふるさと村へ。
100分の1秒を競うPCを終えたあとは、この日のゴールとなる鷲羽山ハイランドまで移動。岡山自動車道、瀬戸中央自動車道を使って快適なドライブを楽しんでいるうちに到着。一休みしたあとはディナー・パーティで盛り上がった。
2日目は鷲羽山から倉敷美観地区を抜け、玉島ハーバーアイランドでPCをこなしたのち旧山陽道を通り屋掛町商店街でパレードを行い、特別史跡に指定されている旧閑谷学校にCPが設けられた。
この日最後のPCは備前自動車大型教習所に設けられ、真剣にトライするシーンが見られた。フィニッシュは岡山国際ホテルとされ、そのまま表彰式が行われた。
今回優勝を勝ち取ったのはロールス・ロイス・シルバークラウドを駆る佐田/今石組で、牧野/西上組のロータス・ヨーロッパ・スペシャルが続いた。
基本理念とするチャリティ活動は、エントラントと関係者によるチャリティ・オークションと、エントラント、YMCAせとうち、おかやまバトン、実行委員会による募金の合計は879,765円となった。ここに事務局有志が寄付し90万とされた。寄せられた募金は山陽新聞社会事業団を通じ交通事故遺児のために寄付され、このほかYMCAせとうちとおかやまバトンの両団体に、東日本大震災被災地の子どもたちの岡山受入れ等の支援金として寄付された。
こうして大成功のうちに終了したベッキオバンビーノだが、今年は10月3〜4日に秋期大会が行われる予定となっている。春期大会とはルートを変えサーキットランも組み込まれるなど、新たな楽しみ方を提供してくれる。詳しくはホームページから。
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開催に先がけ関係者によってベッキオバンビーノの安全祈願が行われた。
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子供の心を持つ大人のためのイベントだけに、鯉のぼりが配布された。
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スタートポイントとなった岡山縣護國神社に参加車が続々と集まった。
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スタートはゼッケン順で行われ、556.44km先のゴールを目指す。
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岡山を出発後美咲町のCPを経て、津山中心商店街でパレードを行った。
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新庄村ではがいせん桜を楽しんだ後、この日初のPCに挑んだ。
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次のCPとなる新見千屋温泉「いぶきの里」を目指すスーパーカー勢。
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CP5は新見市御殿町センターに設けられ、DB4 Sr.4が駆け抜ける
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リエゾン区間で満開の桜を楽しみながらドライブするコブラ289 FIA。
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昔ながらの家並が続く吹屋ふるさと村ではパレードランが行われた。
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吹屋ふるさと村の駐車場で一休みしたのちにPCに挑んだ。
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1日目2本目のPCは55mを11秒で走行する指示とされた。
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夕闇が迫る中、1日目のゴールとなる鷲羽山を目指すトヨタ2000GT。
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325.49kmを駆け抜けゴールに飛び込んできたライレー 9 スペシャル。
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ディナー・パーディでは成績の中間発表もあり、大いに盛り上がった。
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2日目は鷲羽山ハイランドがスタートポイント。朝は雨になってしまった。
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倉敷の美観地区を抜け、CPのある玉島ハーバーアイランドを目指す。
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水島臨海工業地区をマセラティ・グランカブリオが駆け抜ける。
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歴史的な街並が特徴の矢掛町の本通りでは、地元の方が出迎えてくれた。
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特別史跡に指定されている旧閑谷学校にも立ち寄り、CPもこなした。
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2日目の全ルート230.95kmを走破し、岡山国際ホテルに無事帰着。
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数多くのギャラリーに出迎えられ、桜の絨毯を踏みしめながらゴール!
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参加者は大きなトラブルやアクシデントも無く556.44kmを走り抜いた。
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フィニッシュ後に岡山国際ホテルで表彰パーティが行われた。
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#01 1927年 ブガッティT35B
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#01 トヨタ2000GT
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#02 1934年 ライレー 9 スペシャル
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#03 1934年 MG PA スペシャル
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#05 アルファ・ロメオ・ジュリア GTA
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#06 アルファ・ロメオ・ジュリア SS
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#07 1951年 ベントレー Mk-VI ハルセ・スペシャル
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#08 1956年 アルファ・ロメオ・ジュリエッタ750 スパイダー
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#09 1957年 ロールス・ロイス・シルバークラウド I
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#10 1957年 トライアンフ TR3
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#11 1959年 トライアンフ TR3A
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#12 1959年 アルファ・ロメオ・ジュリエッタ・スパイダー
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#13 アルファ・ロメオ2600スパイダー
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#14 1961年 メルセデス・ベンツ 190SL
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#15 1961年 ジャガー Eタイプ・シリーズ1
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#16 1962年 アルファ・ロメオ・ジュリエッタ SS
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#17 1962年 アストン・マーティン DB4 シリーズ4 ヴァンテージ
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#18 1963年 アルファ・ロメオ・ジュリア・スパイダー
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#19 1963年 フォード・コルチナ・ロータス Mk-1
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#20 1964年 ロータス・エラン Sr.1
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#21 1965年 ホンダ S600
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#22 1965年 ホンダ S600
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#24 1968年 ホンダ S800M
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#25 1966年 アルファ・ロメオ・ジュリア・スーパー
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#28 1966年 ダットサン・フェアレディ SRL311
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#29 1966年 フォード・マスタング 289GT ファストバック
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#30 メルセデス・ベンツ 250SL
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#31 1967年 アルファ・ロメオ・ジュリア・スプリント GT
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#32 1967年 アルファ・ロメオ・グランスポルト・クワトロルオーテ
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#33 1969年 シボレー・コルベット・スティングレー
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#34 1969年 シボレー・コルベット・スティングレー
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#35 フェラーリ458イタリア
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#37 1970年 メルセデス・ベンツ 280SE 3.5 カブリオレ
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#38 1970年 マツダ・コスモ・スポーツ
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#39 1972年 アルファ・ロメオ2000GTV
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#40 1972年 ポルシェ 911S
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#41 マセラティ・ギブリ
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#43 1973年 シトロエン DS23 IE
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#45 1974年 トライアンフ・スピットファイアー・コンペティション
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#46 1974年 ニッサン・フェアレディZ
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#47 1975年 ロータス・ヨーロッパ・スペシャル
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#50 1986年 ランボルギーニ・カウンタック 5000QV
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#51 ジャガー Eタイプ・ロードスター
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#52 スーパフォーマンス・コブラ 289 FIA
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#54 1986年 フェラーリ 328GTS
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#55 1987年 フェラーリ 328GTS
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#56 1990年 フェラーリ 348tb
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#57 1990年 ホンダ NSX
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#58 1991年 フェラーリ 348tb
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#59 1991年 バーキン 7
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#60 1992年 ランボルギーニ・ディアブロ
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#61 1993年 フェラーリ 512TR
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#62 1994年 フェラーリ 512TR
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#63 2007年 フェラーリ 599
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#64 1994年 ロータス・エスプリ S4
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#65 1995年 ポルシェ 911 カレラ
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#66 2002年 フェラーリ 360 モデナ
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#67 2006年 フェラーリ F430
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#68 2006年 ランボルギーニ・ムルシエラーゴ LP640
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#69 2007年 ランボルギーニ・ムルシエラーゴ
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#70 2009年 フェラーリ 430 スクーデリア
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#71 2011年 フェラーリ 458 イタリア
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#72 ポルシェ911
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#73 2014年 ポルシェ 911 カレラ4S カブリオレ
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#74 2014年 マセラティ・グラントゥーリズモ
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#75 2014年 ランボルギーニ・アヴェンタドール
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#77 2014年 マセラティ・グランカブリオ MC
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#78 2011年 カンパーニャ T-REX
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#79 2012年 レクサス LFA