アウディRS3スポーツバック
公開 : 2015.04.16 23:50 更新 : 2017.05.29 18:14
先代は屈強で頑固なイメージがあったが、現行モデルはどのようなキャラクターになったのだろう? それにソフトウェア・コードの変更点や4WDシステムの強化はどんな結果を導いたのだろう?
早速見ていくことにしよう。
■どんな感じ?
最初に残念なことが2点。アウディはサーキット走行においてスタビリティ・コントロール・システムの解除を許してくれなかった。
さらに、テスト・コースとして指定されたイタリアの道はあまりに横幅が狭く、路面不整が目立ったため、望むような全開走行が叶わなかった。
ただ、そんな環境下でさえもRS3が前代未聞の ’強烈さ’ を沸々と煮えたぎらせていたことがうかがえたことは確かだ。
特に気に入ったのは、先代に比べるとリニアリティが増しているにも関わらず、圧倒的な音やパワーで痺れさせてくれる5気筒ユニットだ。
ホットハッチ・プレミア・リーグの中で1、2を争う出来栄えであることは間違いないし、おそらくA45のそれをも超えている。
またクアトロGmBHが誇りとする4WDシステムのおかげで、終始タイヤが路面掴んで離さない。にも関わらず、鼻先はすいすいとコーナーに入り込んでゆく。
どっしりとしたステア・フィールと図抜けたブレーキの制動力は先代同様。ESPをスポーツ・モードにした際の軽やかな身のこなしは、前回のテスト時と同様だ。