ミニ210 チャレンジ・エディション
公開 : 2015.04.16 23:40 更新 : 2017.05.29 19:14
最高出力はアップしているが、なにも終始フロント・タイヤが空転するほどではなく、むしろ扱いやすいと感じる。これを6速マニュアルで操るというのは実に楽しいし、また低い回転域からトルクが力強く溢れるため日常生活でも助けられることは多いだろう。
可変ダンパー以外のサスペンションとステアリングの機構は標準のクーパーSと変わりないが、フロント・エンドはしっかりと路面を捉えているため、自信をもって速いスピードでコーナーに飛び込める。
侵入直後から始まるアンダーステアも、アクセル・ペダルからそっと足を戻してやれば、すぐに狙ったライン上に戻せるため、とても扱いやすいキャラクターだといえる。
ドライブ・モードをノーマルからスポーツに変えるとスロットル・レスポンスとダンパーの硬さが変わるとのことだが、変化はほんのわずかだから、急に車体が飛び跳ねたりすることもない。
これに準じてステアリングの重みも増すが、お世辞にもコミュニケーション能力が高まったとは言えない。特にフォード・フィエスタSTと比べると、もう少し情報量を多くしてくれてもいいのに……と感じる。
クーパーSと共通のインテリアは、レザーやその他のマテリアルの使い方が見事に高級感を高めており、スイッチの仕上げもとてもよい。またBMW iDriveがベースとなったインフォテインメントは、クラス随一の使いやすさと言っていいだろう。