このセンサーは狭い駐車場からバックで出なければいけないようなシチュエーションでも役に立つ。後方の死角が非常に大きい場合、普通ならば耳を澄ませてゆっくりとバックしていくしかないが、後退時支援では数秒後に自分のクルマの後方に到達する自動車やバイク等をセンサーで検知して警告音やインジケーターの点滅で知らせてくれるのである。前方に加えそのセンシングが全方位的になったことで、スバルの予防安全はより磐石の体制に近づきつつあると言えるだろう。

2015モデルのレヴォーグのアドバンスド・セーフティ・パッケージ以外の違いは、オプションでサンルーフを選ぶことができるようになった点が話題となっている。また2015レヴォークをドライビングした印象としては、2014年モデルとのはっきりとした差異は感じられないが、今回スバルの多くの車種にも試乗できたイメージと照らし合わせると、その仕上がりが別格といっていいくらい上手く煮詰められていることが確認できた。

特にボディ剛性を理解した上での脚廻りの引き締め方が特徴的で、他のスバル車ではここまでアシを締め上げるとバタバタしてしまう領域に微かに踏み込んでいるにも関わらず、スピードレンジに関わらず破綻なく纏められている。このため一人でドライブしていればスポーティで、荷物やパッセンジャーを積んで重量が増すと幾分ゆったりとした乗り心地に変化する。