500psのプジョー308Rハイブリッド・コンセプトが上海デビュー
公開 : 2015.04.21 22:30 更新 : 2017.06.01 02:10
合計出力500ps、トルク72.3kg-mというプジョー308Rハイブリッド・コンセプトが上海モーターショーでワールド・プレミアされる。
パワー・ユニットは、プジョーRCZ Rクーペから流用される270psの1.6ℓガソリン・エンジンと、2台のモーターが組み合わせられたもので、70g/kmという低いCO2排出量を誇るとともに、4.0秒という0-100km/h加速を見せる。そのパフォーマンスに耐えうるように、308Rハイブリッドは、通常の308よりもトレッドが前後共に80mmほど拡大され、235/35R19タイヤが履かされる。また、ブレーキも4輪共にアップグレードされている。
ドライビング・モードは、ホットラップ、トラック、ロード、ZEVの4つ。ホットラップはそのパワーを最大限に発揮するが、トラック・モードではそのパワーは400psまでに絞り込まれる。また、トラック・モードではエンジンとリアのモーターが主に使われ、フロントのモーターは加速の時のみにスイッチが入るというもの。ロード・モードは主にガソリン・エンジンが主体で、加速時のみリアのモーターがアシストし、ZEVモードでは完全にモーターだけで動くというものとなる。
プジョーは、モーターのみでの航続距離は明らかにしなかったが、チャージに掛かる時間は45分だとアナウンスしている。
スタイリングは、チェッカード柄に変更されたフロント・グリル、ボンネット上の大きな2つのエア・スクープなどが特徴。また、控えめなリア・スポイラーが装備される。更に、2つのエア・スクープがフロント・バンパー左右に設置されるが、これは、バッテリーの熱を逃がすクーリングを行うためのものだ」。
2トーンのボディ・ペインティングは、2013年のフランクフルト・モーターショーで登場した308Rコンセプトのイメージだ。しかし塗り分けはレッドとブラックではなく、ブルーとブラックになっている。
インテリアは基本的には308のお馴染みのものだが、ダッシュボードはプジョーがコンセプト・モデルによく使う柔らかいタッチのファブリックで覆われ、シートは4座がそれぞれ独立したものとなる。
ギアボックスはパドル・シフトを備えた6速オートマティックで、ヘッドアップ・ディスプレイには重要なデータが表示される。
この308Rハイブリッド・コンセプトが、将来的にプロダクション・モデルになるかどうかは現時点では不明だ。
▶ 海外ニュース / プジョー308Rコンセプト
▶ オート上海 2015