キャデラック・エスカレード・プラチナム
公開 : 2015.04.17 23:40 更新 : 2017.05.29 18:32
■どんなクルマ?
これほど巨大な顔は見たことがない。キャデラック・エスカレードである。昨今のキャデラックはドメスティックなイメージを払拭して世界を相手に好成績をあげている。だがエスカレードに関して言えば、ちょっと東海岸のスノッブな匂いは漂うが、アメリカそのもの。エスカレードこそはアメリカにおける “成功者の象徴” であり、サイズに関しても容赦ない。
キャデラック・エスカレードは1999年に誕生したSUVで、今回デビューを果たしたモデルは都合4代目となる。フロントに最新の気筒休止システムを備えた6.2ℓのV8を搭載し、6速ATを介して4輪を駆動している。日本に輸入されるのはショート・ホイールベースのみだが、それでもその値は2950mmもあり、室内には悠々と3列シートが配され、しかも3列目が3人がけというところも2mオーバーの車幅が効いており、その他大勢と似ていない。
キャデラックの良いところは、車両価格は安いけれど、オプション設定がたくさんで、結果として高く支払わなければならないというシステムをとっていないことだろう。エスカレードの場合はプレミアムとプラチナムという2車種構成で、ベーシックなプレミアムでも “キャデラック観” を損なうようなショボいグレードにはなっていない。最もわかりやすい違いはプラチナムの方に必要なときだけサッと張り出してくるパワーリトラクタブルアシストステップが付くことで、ドライバーズ・シートが高い位置にあるので、これは助かる。