キャデラック・エスカレード・プラチナム

公開 : 2015.04.17 23:40  更新 : 2017.05.29 18:32

■どんな感じ?

今回試乗できた個体もプラチナムである。試乗当日の軽井沢は、なぜか雪混じりの天気だったが、アメリカ東海岸の上のほうにいると思えば、エスカレードと馴染まない環境ではないだろう。見た目にもデカいが、乗ってもデカい。ここまで大きいと、それだけで得られる満足感が確かにある。ちなみにレンジローバーと比べると、長さで19センチ、幅で8センチも大きいのだが、実際に感じる大きさはそれ以上だ。

少し意外だったのは走りの面で、ボディの巨大さから、旧き佳きアメリカを髣髴とさせるダルな感じを想定しており「それでもしょうがないでしょう」とタカを括っていたのだが、結果は違った。ステアリングはしっとりしていて緻密で、乗り心地はいいのだがサスペンションやシートやステアリングのグリップなど、20年ほど前のアメ車ならグニャグニャだった部分が、それぞれ節度を持っている。だから少し細い道で対向車と出会ってしまい、道を譲られたとき(そう、必ず譲られる)、ストレスなく道路の左端ギリギリをピッタリと狙うことができる。

現代的なSUVらしく、状況に応じては4駆になるが普段はリア2輪で駆動している場合が多く、また先ほど乗り心地がいい、と記したアシにはマグネティックセレクティブライドコントロールが奢られており、街中での乗り心地のよさと、高速道路でのしっかりとしたドライバビリティを両立できている。

一方、キャデラックCTSATSにも通じるようなモダンな装備も、エスカレードはちゃんと備えている。シートの座面が振動して前方衝突やレーン・チャンジの危険を察知して知らせてくれるセーフティアラートドライバーズシートや、アダプティブ・クルーズコントロール、そして巨体に欠かせないパーキングアシスト等々である。またエアバッグは3列目にまでヘッドカーテンサイドエアバッグが備わっているのである。

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