イヴ・ボンヌフォンCEO、DSブランドの将来像を明かす
公開 : 2015.04.21 21:40 更新 : 2017.06.01 02:10
DSブランドのCEOであるイヴ・ボンヌフォンは、他のプレミアム・ブランドとの馬力競争に引き込まれないために、最高出力は300ps前後に制限するべきと考えている。それもハイブリッド・システムの補助を受けてのことだ。
オート上海で語ったところによると「われわれはレーシング・カーをつくっているのではありません。これゆえ300psの上限というのは動力性能と快適性のバランス点なのです。それ以上はまた別の世界ですし、われわれが望むものでもありません。DSは出力第一のモデルではないのですから。」
PSAグループのプレミアム・ブランドとして、今後はプラグイン・ハイブリッド技術を担当するべきだともボンヌフォンは考えている。
「ハイブリッド技術にはいろいろな活用方法がありますし、300psを楽々と達成できるでしょう。」
一方でボンヌフォンは、モータースポーツの重要性も説いている。プジョーはダカールに代表されるクロスカントリーラリーに参戦し、シトロエンはWTCCで偉業を成し遂げ、DSブランドはWRCで活躍している。
「モータースポーツはわれわれがどんなブランドなのかを伝えることができる場所です。観客や視聴者にとってもエキサイティングなものですしね。グローバル・ブランドであるわれわれは、モータースポーツというアピール方法をおろそかにすることはできません。」
また、ボンヌフォンはDSブランドが画期的なサスペンション技術について投資をおこなっていると明かした。これは動力性能を維持しながらも、快適な乗り心地を実現できるものだという。
ハイドロニューマティックという斬新なサスペンション・システムを開発したDSの60年におよぶ改革の歴史からも分かるように、DSブランドはこの分野のパイオニアなのである。
「詳細を明かすことはできませんが、技術が道を開き、われわれは前身することを決定したのです。」