ゴルフR400の生産のネックはトランスミッション
公開 : 2015.04.30 22:50 更新 : 2017.06.01 02:10
昨年の北京モーターショーでコンセプト・モデルが公開されたフォルクスワーゲン・ゴルフR400だが、同社のテクニカル・チーフであるハインツ-ジェイコブ・ノイサーによれば、プロダクション・モデルについては現在鋭意開発中であるという。
このゴルフR400は、400ps、45.9kg-mを発揮する2ℓターボ・ユニットを搭載したモデルで、駆動方式は4WD、6速マニュアル・ギアボックスが与えられる。パフォーマンスは0-100km/hが3.9秒、トップスピードは280km/hに達する。
ゴルフR400のプロダクション・モデルを制作することに対する大きなチャレンジは、45.9kg-mに対応するギアボックスの選択だ。フォルクスワーゲンとしても、このゴルフR400にマニュアル・ギアボックスではなく6速DSGを採用したいようだ。しかし、現状は38.7kg-mまでのトルクにしか対応していないのがネックとなっている。マニュアル・ギアボックスのみであれば、ゴルフR400は、オプションのカスタム・チューニングカーといった形態になるという可能性もあったようだ。
実際にプロダクション・モデル化されれば、メルセデス・ベンツA45 AMGや、BMW M235i、そしてアウディRS3の強力なライバルになることだろう。
また、このゴルフR400とは別の話だが、ノイサーは、ビートルが第3世代となっても製造されることを明言した。新しいMQBプラットフォームをベースとし、新しいティグアンと共にメキシコで生産されることとなるだろう。
フォルクスワーゲンは、3ドア・モデルに限ればその販売は低調だが、ノイサーは新しいゴルフ・サイズのMQB-Aプラットフォームを使用したモデルについて、今後も継続して生産していくことも明言している。この3ドア・モデルが現行のシロッコに代わるモデルになるかについては、「スモール・クーペのようなエモーショナルなモデルは、次世代のための進歩的なステップになるべき存在で、よりラジカルな変更がされるだろう。」とだけ語っている。