マツダ2
公開 : 2015.04.30 23:50 更新 : 2017.05.29 19:13
■インテリア
”インテリアの見た目にこそ、読者諸兄に注目して欲しいと思う。現行マツダ2は同クラスの例外中の例外である” ― ニック・カケット(ロードテスター)
インテリアは先代よりわずかながらに広くなっているが、「おっ!」と驚かされるほどではない。それよりも、インテリアの見た目にこそ、読者諸兄に注目して欲しいと思う。
これまでの小型車といえば、安っぽいスタイリングやとっ散らかったスイッチ群など、あまり見ていて心地よいものばかりではなかったのだが、現行マツダ2は例外中の例外である。
特にダッシュボードをはじめ、スペースを優先させた構成ながらも見ていて心地よいインテリアは、小型車クラスのレベルをひとつどころか、3つ、4つと上回っている。
どこをとっても ’既視感’ がないデザインであるにも関わらず、統一感や使用感に違和感は全くなく、同時にデザインがエクステリアと呼応している点も、実はありそうでなかった試みである。内外装のデザイナーが同じ人と聞いて ”なるほど” と思った。
車体が大きくなったことにより、センター・コンソールも存在感を増した。数値でいうと左右に12mmワイドになっており、エアコンのコントローラーはぴったりと横3列に並ぶ。
ダッシュボードには、レザー風のやわらかい素材があしらわれ、そのうえに7.0インチのインフォテインメント・スクリーンが鎮座する。
もう少しパネルが前に移動すれば、ナビ用のロータリー・コントローラーも前に移動できたのではないかとも考えるが、あるいは日本と英国人の体格の問題なのかもしれない。
シート・ポジションはわずかながらに高く感じるが、小型車セグメントからすると標準的。大人2名フロント・シートに座っても窮屈に感じないのは、20mm肘周辺のスペースが横方向に拡大しているからである。
たかが20mmとお思いかもしれないが、これが思いのほか大きな効果をもたらしている。
後席のレッグルームは先代よりはるかに大きくなっており、乗り降りも同様にたしかに簡単になっている。280ℓの荷室は車格からすると十分であるが、開口部を広げれば、さらにアクセスしやすいかもしれない。