第91回 ワンダーランドマーケット

2015.04.26

text & photo:Hiroshi Yoshida (吉田 弘)

 
日本最大のおもちゃの蚤の市、ワンダーランドマーケットが横浜市産貿ホールで横浜元町のサンセット主催により開催された。1981年8月にスタートしたこのイベント、以来回を重ね今回で91回を数える日本で最も歴史の長いトイショーである。

オープンの午前10時を前に、入口前には懐かしいミニカーやブリキのオモチャを目当ての観客が列を作っていた。彼らのお目当ては、往年のディンキーやコーギーのミニカーから、最新の製品までと幅広い。さらにはブリキなどを用いたティントーイや、プラスティックキットなどにも多くのコレクターが注目していた。

オープンするやいなや、お宝級モデルを手に入れようとするコレクターで各テーブルが囲まれ、熱気あふれるショーが始まった。

ショーに出店するのはプロのショップが多いが、個人のコレクターやクラブ単位での出店もあり、専門的な品揃えに魅力を感じた方も少なくなかっただろう。歴史の長いイベントだけに海外からの出店者もあり、国内では入手困難なレアモデルや、まだ日本では発売前のモデルなどを手に入れるチャンスでもある。

正午からは、貴重なモデルが出品されるワンダー・オークションが行われた。新旧様々なミニチュアカーやシガレット・ケースが出品されたが、オークションで人気が高いのはやはりトミカである。次々と入札する熱い声が特設コーナーに響き、大盛況だった。
 
次の開催は7月19日(日)に予定されている。会場は同じく横浜の山下公園にほど近い産貿ホールで行われる。ミニカーに興味あるが、このショーにまだ行ったことのない方も、次回はぜひ覗いてみてはいかがだろうか。詳細はサンセットのホームページでご確認を。

http://www.sunset.shop-site.jp/

  • トミカの人気の高さは安定している。なかでも以前に製作された日本製モデルの人気は衰えを知らない。

  • 多くのミニカー・コレクターにとって主流なのが1/43スケールのダイキャストモデルたちだ。

  • まだ禁煙という言葉とは無縁だった昭和という時代を象徴するのがノベリティ用のシガレット・ケースだ。

  • 国産を中心とする懐かしいプラキットの数々も並ぶ。プレミアム価格を前に悩む人も少なくない。

  • 各地のミニカーショップの出店もあり、買い洩らしたモデルを探すのには打ってつけの場である。

  • サンセットのブースでは、横浜で誕生したカークラブ、ナポレオン党の歴史の一部がパネルで紹介された。

  • モデルカーを作る時、参考になる写真などが掲載された雑誌や写真集、ミニカー関係の資料も並んでいる。

  • ワンダーランドの会場に入ると、まず目に入るのが幾層にもループするプラレールのディスプレイだった。

  • 大メーカーの量産モデルでは物足りなくなると、オリジナルなマニアックな製品が欲しくなるものだ。

  • アメリカ生まれのホットウィール。本場アメリカからの出店もあり、日本でも相変わらず人気が高い。

  • ブリキで作られた、いわゆるティントーイたち。素朴な味わいから今だに根強い人気があるアイテムだ。

  • ちょっと見るとジャンクヤードのようだが、実はこの中に貴重なモデルが隠れている。まさに宝の山状態だ。

  • 会場の中央では、有名なカスタマイザーが主催する、カスタムカー・コンテストが開催され注目を集めた。

  • 毎回数台の実車展示が行われる。今回はこのトヨタS800を含め5台が会場の特設コーナーに展示された。

  • 展示されたホンダS800。白いハードトップやアルミホイールがレーシーな雰囲気を醸し出している。

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事