アストン マーティンDBXにゴーサイン
公開 : 2015.05.01 22:50 更新 : 2017.06.01 02:10
アストン マーティンは4月30日に、£2億(367億円)の増資を行うと発表し、これに伴い、クロスオーバー・モデル、DBXの生産にもゴーサインが出されたとコメントした。
ステートメントではアストン マーティンは「その戦略的な事業計画の中には新たなそして重要なラグジュアリー・モデルを開発がある。」とし、「それはDBXコンセプトをベースとした新しいモデルで、ラグジュアリーGTクロスオーバー市場の参入する。」と明言している。
増資する£2億(367億円)は優先株という形態で、そのうち半分は既にリリースされている。残りの半分も向こう1年でリリースする予定だ。
アストン マーティンのCEO、アンディ・パーマーは、「長期的なファンドによって、われわれは2010年代の終わりまでにラグジュアリー・セグメントのマーケットにおけるアストン マーティンの存在感を広げることができるようになった。DBXコンセプトは大きな期待と関心を持つモデルになるだろう。今日発表する更なる増資は、DBXに加え、われわれのヒストリーで最も強力なポートフォリオとなるモデルを制作するための原資となるだろう。」とも語っている。
DBXコンセプトは、3月のジュネーブ・モーターショーで突然と発表されたモデルであり、アストン マーティンというブランドを牽引する大きな存在になると期待されているモデルでもある。DBXコンセプトは、ワーウィックシャーのゲイドンでチーフ・クリエイティブ・オフィサーのマレック・ライヒマンと彼のチームによってデザインされた。このモデルの示したカタチは、アストン マーティのデザイン言語の大きな進歩を意味するという役割を持つ。
また、4シーターのアストン マーティンの存在は、日常に使えるアストン マーティンが登場するということを意味する。充分なトランスにはすべての乗客の荷物を収めるスペースが存在するからだ。
そのエクステリアは、機械加工されたビュレット・アルミニウムと、ブラック・パール・クロミウムで輝くようなものとなっている。また、そのペイントも通常のものとはことなった反射率を持つという。
インテリアは、ヌバック・レザーと、ハイテクな装備が対象的なコントラストを見せている。
DBXコンセプトの駆動力は、リチウム硫黄電池によって動かされるインホイール・モーターだ。ステアリングも電動式でドライブ・バイ・ワイヤとなる。ガラスは自動で減光され、ドライバーおよびフロント・パッセンジャーにはヘッドアップ・ディスプレーが用意される。更に、アクティブLEDエクステリア・ライト、カーボン・セラミック・ブレーキ、KERS、通常のミラーに代えてリアビュー・カメラが装備されるなど、ラグジュアリーGTとしての資質を充分に持ったモデルである。
「コンセプト・モデルというのは、従来の考え方に疑問を呈するようなものでなければならないというのが私の考えだ。また、その美しさに関しての評価を知るためのものでなければならない。DBXコンセプトは、新しいアストン マーティンを表現したというだけでなく、新たな顧客を獲得するためのラグジュアリー・モデルになると考えている。」とパーマーはコメントしている。
アストン マーティンはこの増資およびDBXの生産決定の発表と共に、2014年の決算も明らかにしている。それによれば、売り上げは£4億6800万(860億円)で、利益は£6600万(121億円)だったという。