ベントレー・ミュルザンヌ・スピード
公開 : 2015.05.07 23:50 更新 : 2017.05.29 19:02
すべてのシートにベントレーのロゴがエンボス加工されており、ペダルはアルミニウム・アロイ製に置き換わっている。
さらに激しさを求めるならば、ドアの内張りをカーボンファイバー製のものに置き換えることも可能。しかしウォールナット材とのマッチングは自己責任でお願いします。
■どんな感じ?
フライング・スパーの熟成度合いと、£153,300(2,788万円)という価格を考えると、これよりも£100,000 (1,819万円)も高価なミュルザンヌ・スピードがいかに ’規格外’ かがわかる。
フォルクスワーゲン・ゴルフRと比べてみると、ゴルフRは£220,000(4,000万円)も安価であるうえ、シートの数も出力重量比も、優れている。取り回しだってゴルフRの方が優れている。
さらにベントレーにとっては耳が痛いかもしれないが、ロールス・ロイス・ゴーストの方が車内は静かだし快適だ。それだけでなく、よりパワフルだし軽い。それゆえに速い。
筆者にとっては見た目もゴーストの方が優れているように感じるし、何より安い。
それにロールス・ロイスはV12ツイン・ターボを搭載しているのに、ベントレーはいまだに古典的なプッシュロッド式V8ユニットに固執している。
要するに荘厳さを謳うにも関わらず、商業的な ’魂胆’ がちらちらと見え隠れしているのだ。