マクラーレンX-1

公開 : 2012.08.18 18:00  更新 : 2017.06.01 01:01

このマクラーレンX-1は、MP4-12Cをベースに、熱狂的なマクラーレン・エンスージアストによって考えだされたワン・オフ・モデルだ。マクラーレン・スペシャル・オペレーションズ(MPO)という特別注文を受けるディヴィジョンが制作したモデルで、今週末のペブルビーチ・コンクール・デレガンスで一般に公開がされる。

マクラーレンのチーフ、ロン・デニスと、マクラーレンF1、メルセデスSLR、12Cを所有する匿名のエンスージアストとの会話からスタートしたこのマシンは、作り上げるのに3年の年月が掛かっている。

MSOのチーフ、ポール・マッケンジーと、デザイン・チーフのフランス・スティーブンソンは依頼人から「時間を超越したクラシカルなエレガントさを持つこと」とオーダーを受けた。

このX-1は、最終的にシトロエンSM、メルセデス540K、そしてフェセル・ベガからインスピレーションを受けている。また、グッゲンハイム・ミュージアムとグランドピアノ、そして茄子の影響を受けている。

X-1のデザインはマクラーレンのRCA卒業生のフォン・イェオによってされ、チーフのスティーブンソンによって監督された。そのデザインを確定するために18ヶ月掛かっている。もちろん、そのデザインには、高速およびサーキットでのテスト、そしてCFDエアロダイナミック・テストも行われて決定している。

X-1は、12Cのカーボンファイバー・モノセル・シャシーをベースに造られる。エンジンはスタンダードなツインターボV8を搭載する。そのボディはほとんどが専用パーツで、12Cから唯一持ち越されたのはグラスハウスだけだ。

X-1の最も特徴的なのはそのポップアップするリア・ウイングだ。スティーブンソンによれば「今までに見たこともないような素晴らしいヒンジを持つ」という。それはアルミニウムとニッケル・プレートで構成される。

ボディ・サイズは、12Cよりも109mm長い4658mm、幅は188mm広い2097mmとなる。高さは1199mmとベース・モデルと同じ。1400kgのボディ・ウエイトもほぼ変わりない。

インテリアは赤い本革とカーボンファイバーで構成されている。

マッケンジーはMSOを「究極の個人サービス」と語っている。

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