ミニ・ジョン・クーパー・ワークス
公開 : 2015.05.12 23:40 更新 : 2017.05.29 19:14
低速域での走りはさほど硬くなく、これなら日常の使用域でも苦痛に感じないはず。速度を増していけば、メルセデスA45 AMGに匹敵するのではないかと思えるほど力強い。
歯切れのよい反応と、低回転域のパワー感、無骨で勇ましいエグゾースト・ノート、高回転域へのなめらかさのおかげで、こちらも完全にその気になってしまう。
テスト車両がオートマティックだったのは、生産初期はオートマティックがメインとなることが理由。ただし英国のマーケットでは80%がマニュアルを選ぶ見込みだ。
オートマティックのマナーには問題はなく、マニュアル・モード時の変速スピードも素早い。ただ、’D’ 時のダウン・シフトはやや積極的に過ぎる感じもする。もう少し穏やかでもいい。
ステアリングは予想通りダイレクトであり、先代ほどの強烈さはないが、十分に楽しめる。分別がありながら、押しが強いといったところだろうか。
すべての速いミニ同様、市街地でもバタバタと跳ねることもなく、比較的柔和な味付け。ただし低速域でも、レスポンスには、ある種の熱意のようなものを感じる。