text & photo:Yasuhiro Ohto (大音安弘)
MINIを愛する者たちが集う春ビッグイベント「JAPAN MINI DAY」が、4月29日に茨城県にある筑波サーキットで開催された。今年も天候に恵まれた絶好のイベント日和となり、会場には多くのMINIたちとファンが詰めかけた。
サーキットを舞台とする春の「JAPAN MINI DAY」の最大の見どころは、やはり個性豊かなミニたちによって競われる数々のレースにあるといえよう。イコールコンディションで戦われる「モチュール998チェレンジ」を始め、レースチューンを施したマシンのデッドヒートが見どころの「ミニ・スプリント」など、チームメンバーはもちろんのことだが、観客たちも手に汗を握るバトルが、コース各所で繰り広げられるのだ。
そして、イベントのフィナーレを飾るのは、20台ものマシンが100分間を戦う「100マイル耐久レース」。イベントの最終レースということもあり、エントリーしたチームが全力を駆け走る姿には、他のレースとは異なる気迫を感じさせる。またスプリント・レースと異なり、駆け引きやコース状況により、展開が大きく変わるレースの醍醐味も味わえることから、観客にとっても最も魅力的なレースともいえるだろう。
またミニ以外にも、往年のサーキットシーンを思い起させるブラハムやロータスなどの葉巻型のフォーミュラカーによる「フォーミュラ・ヒストリック」や、イギリスのレーシングスピリットから生まれたピュアスポーツカーのロータス・エリーゼを中心とした「111カップ第1戦」も開催されるなど、充実したレース内容となっていた。
パドックでは、今年のMINI DAYのテーマカーであるモークとマーコスを展示。普段は、なかなか出会うことが少ないモデルたちだけに、来場者たちの関心も高かった。このほかオーナーズクラブ単位で参加するためのエリアであるクラブサイトでは、個性豊かなMINIたちと共に、イギリスのクラシックモデルやミニの派生モデルたちも数多く集結。オーナーたちはお茶などを楽しみながら、仲間たちとレースの展開を見守りつつ、春のひとときを楽しんでいた。
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今年は春も「メモリアル・ミュージアム」を開催。今回のテーマカーとなったモークとマーコスが展示された。
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会場内には、珍しいモーリス1800の姿も。ミニのコンセプトから派生した5人乗りのサルーンである。
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クラブサイトでは、今年も多くのミニ愛好家達が集結し親睦を深めた。話題の中心はミニの情報交換である。
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イギリスを象徴する乗りものであるオースチン・タクシーも登場。ミニと並ぶとその大きさに驚かされる。
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日本ではブームともなったことのあるヴァンデンプラ・プリンセス。白のモデルは、オートマテック仕様だった。
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コースインするモチュール998チャレンジの参加車たち。ミニ1000をベースに改造範囲が定められている。
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モチュール998チャレンジは、イコール・コンディション・レースのため、激しいデッドヒートが見物だ。
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28台もがエントリーした「ヒストリック・フォーミュラ」。60年代のサーキットで観戦している気分を味わえる。
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快調な走りをみせたフォーミュラたち。写真中央は、山本選手がドライブするロータス59だ。
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本格的チューニングが施されたマシンで争う「ミニ・スプリント」に参戦した#666のハヤシタイヤレーシング。
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「ミニ・スプリント」で唯一1300ccチューニングオープンクラスにエントリーした#46 super CANTIC。
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ミニ・スポーツ走行会では多種多様なミニたちがサーキット走行を楽しんだ。中にはピックアップモデルの姿も。
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大盛況だったスーパー・オートジャンブルエリア。パーツからグッズまで幅広い商品たちがズラリと並んだ。
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昨年より第1戦がMINI DAYで開催されるようになったロータス111カップ。年間5戦が組まれたシリーズ戦だ。
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コースインを行う111カップの参戦車。高性能版のエキシージも含まれるため、より刺激的なレース展開が特徴だ。
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最後を飾るのは、「100マイル耐久レース」だ。20台が100分間闘うレースでは、数々のドラマが生まれる。
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#169 レンタルmini998GG号
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