スマートSUVの開発を計画
公開 : 2015.05.14 22:40 更新 : 2017.06.01 02:09
メルセデス・ベンツは、スマート・フォーフォー、フォーツー、あるいはルノー・トゥインゴをベースとする小さなSUVを開発中だ。スマート、ルノー共に、このリア・エンジン・プラットフォームを使用したモデルの全体的な売り上げを上げたいと考えているからだ。
ルノーは今年の2月だけで10,000台のトゥインゴを販売し、スマートも3,700台を販売した。スロベニアのノボメスト工場で生産されており、このままのペースで行くと、年間160,000台の生産が予想される。しかし、このスマートおよびトゥインゴのあまり他のクルマと共用しない特殊なプラットフォームのモデルの生産能力は年間30,000台あり、長期の収益性を考えれば、フル稼働させたいと思うのは当然のことだ。
メルセデスによれば、この生産ラインで5つの異なるモデルを生産したい意向で、そのひとつがスマートをベースとするSUVとなる予定。スーパーミニ・サイズのモデルはヨーロッパでヒットしており、そのサイズのクロスオーバーの需要もあるとしている。また、サイズの大きなルノー・キャプチャーが2月の販売成績だけをみれば13,794台と、ヨーロッパで13番めに売れているモデルということも小さなクロスオーバーを作り出す動機となっているようだ。更に、ヴォグゾール・モッカも11,992台、プジョー2008も11,624台と好調なセールスを記録している。
ただし、開発がスタートしたばかりなので、スマートSUVの発売までには2年半ほど時間を必要としそうだ。具体的なことは一切解っていないが、サイズはフォーフォーの3.75mより僅かに長く、2.2mの室内長を確保すると思われる。また、価格は£12,400(230万円)程度と考えられる。