アウディQ7 3.0TDI 218 SE
公開 : 2015.05.15 23:50 更新 : 2017.05.29 18:14
コンフォート・モードでは20インチ・ホイールを履くモデルよりも大きくゆったりとした波を描くようにボディが上下に動く。優々たるキャラクターだ。
ただしパワー不足はどうしても見過ごすことはできない。1500rpmからは50.9kg-mのトルクが湧き出すのは確かだがパワフルというよりもあっさりとした印象だ。
一方、ZF製の8速ATとエンジンの共同作業は、テフロン製のフライパンのうえを滑るバターのようになめらか。多くの人にとっては気持よく運転できるはずだ。
ペダル・フィールは、決して楽しさを助長するわけではないが、価格に見合ったおもてなしをしてくれるといった仕立て。
ステアリングはダイレクトかつがっしりとしているが、こちらもフルに路面状況を伝えてくるわけではなく、あくまで面倒なことはQ7にお任せくださいといった姿勢だ。
ダイナミック・モードに切り替えるとボディ・ロールの度合いは明確に減る。快適性をまったくスポイルせずに、というのがポイントだ。
賢いクワトロ・システムと、頼りになるタイヤ・グリップのおかげで狙ったラインをトレースするのも容易に行える。