アルピナD4カブリオレ
公開 : 2015.05.18 23:50 更新 : 2017.05.29 18:24
■どんな感じ?
早速アクセル・ペダルを踏み込んでみると、一気に強力なトルク供給がはじまり、恐ろしくに速いのだが、まだあと20%程度アクセルの踏みしろが残っている。
アルピナ版のZF製8速トランスミッションの変速マナーもなめらかで歯切れがいい。マニュアル・モードのレスポンスも素早い。
ステアリング・ホイールに設えられた変速ボタンではなく、パドルが欲しいという意見もあるかもしれないが、残念ながらアルピナは用意する気がなさそうだ。
一方のストレート6は4500rpmまで元気よく回り、エグゾースト・システムと相まって、不思議なほど魅力的な排気音を奏でてくれる。
高速巡航時の車内の静粛性は高いため、スピードメーター(あるいはオプションのヘッドアップ・ディスプレイ)をこまめにチェックしないと、気づけばよろしくない数字に達していることもあるので要注意だ。
速度が速まると、他のアルピナと同じように、サイド・ミラーの風切り音が目立つようになり、20インチのタイヤもロード・ノイズを発し始める。
しかし3桁をゆうに超えた速度域でもパワープラントが顎を出すことはなく、ハードトップからカブリオレになることによって130kg増した車重もさして気にならない。
乗り心地は、BMWの ‘主流’ モデルと比べると落ち着いているが、やはり20インチのホイールということもあり、バンプを踏むとショックがコツンと伝わってくる。