シボレー・カマロ・プロトタイプ
公開 : 2015.05.19 23:50 更新 : 2017.05.29 18:36
■どんな感じ?
キャビンに身をおさめると、ドライバー・インターフェイスをはじめとするあらゆる部分が大きく変わっていることがわかる。
座面高はこのクラスの平均よりもさらに低く、本気のドライバーでも運転に集中できる環境が整っている。
テストを行ったのはデトロイトにあるベル島のインディカー・サーキット。
筆者は以前同じ場所で、V6エンジンを搭載した2015年モデルを運転したことがあり、その際 ‘これで十分だな’ と思ったのだが、2016年モデルのプロトタイプに乗った瞬間に、過去の記憶は吹っ飛んでしまった。
とにかく乗っていて興奮するのだ。
オートマティックの変速マナーは俊敏であり、コーナリングの最中にもむやみにシフト・アップすることはない。
まるでレーシング・ドライバー好みのアルゴリズムがプログラムされているかのようで、なおかつ変速がなめらかなのもいい。深い尊敬に値するギアボックスだ。
軽量化とサスペンション・チューニングもまた、先代の記憶を薄めるのに一役買っており、ターンインのレスポンスも極めてクイック。
ボディ/ホイール・コントロールも劇的に改善されている。
先代ではだらしなく感じた部分も驚くほど精緻感に富んでおり、すべてのコーナーで飛躍的な進化を遂げていることが明らかになった。