レクサスLS460Fスポーツ

公開 : 2012.08.22 17:15  更新 : 2017.05.29 19:24

■どんなクルマ?

レクサスほどラグジュアリー・カー・マーケットに劇的な影響を及ぼしたクルマはないだろう。そして、何よりもレクサスは日本の自動車メーカーが、本当にドイツ車のライバルたるクルマを造ることができるということを証明したのだった。

静かで、満足がいき、高品質なクルマではあるが、先代のLSはその情熱だけが先走っていた感も否めない。豊田章男社長は、そのギャップを埋めることを約束してくれた。

■どんな感じ?

スピンドル・グリルからテール・エンドまでのフォルムは、よりアグレッシブでエキサイティングなフォルムになった。インテリアはフラッグシップに相応しい設えがされている。継ぎ目のない流れるようなラインがインストルメント・パネルからドアまで繋がる。そして、この新しいレクサスには、38日間67のプロセスを経て仕上げられる縞杢製のウッド・パネルがオプションで選べるようになっているのだ。

アメリカでは少なくとも2013年モデルのLSは7つのバリエーションを持つ。その中にはベース・モデルもあれば、4WDモデルもあり、600hハイブリッドもあり、そしてショート・ホイールベースとロング・ホイールベースという2つのボディも選ぶことができる。

そんな中にあってLS460Fスポーツは全てが新しいモデルだ。LS460Fスポーツは、メッシュ・グリル、リデザインされたバンパーとヘッドランプ、ブレーキ・クーリング・インレット、そして10mm低いエア・サスペンションなどが装備される。また、ブレーキは大きくなりスロットルとシフト・マッピングはスポーツ・モードではよりアグレッシブになり、ステアリングもクイックになる。

搭載される4.6リッターV8 DOHCユニットは386bhp、50.7kg-mのパワー、トルクを持つ。コンフォートまたはエコ・モードにすれば、レクサスのオーナーが予想する快適なドライブを提供してくれる。

しかし、スポーツまたはスポーツ・プラス・モードにすると、豪華なサルーンは一変する。豊田社長が約束した情熱的な走りがそこにある。路面状況に素早く適応することのできるフレクエンシー・アダプティブ・ダンピング・ショックを信頼すればよいだけだ。

■「買い」か?

レクサスLS460Fスポーツは、メルセデスS63AMGでもなければBMW750でもない。LS460Fスポーツは、ベースとなったモデルの会的なドライブを維持したまま、その気になればスポーティな走りを味わえるモデルなのだ。従って、レクサスLS460Fスポーツは、より幅広い層にアピールするクルマでもある。本当にクルマが好きでない人にとっても、良いクルマということができよう。そして、それは大きな進歩である。

(ポール・A.アイゼンシュテイン)

レクサスLS460Fスポーツ

価格 NA
最高速度 250km/h
0-100km/h加速 5.7秒
燃費 11.2km/l
CO2排出量 249g/km
乾燥重量 2020kg
エンジン V8 4608cc
最高出力 382bhp/6400rpm
最大トルク 50.7kg-m/4100rpm
ギアボックス 8速オートマティック

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