フォルクスワーゲン・ゴルフR400がニュルブルクリンクでテスト
公開 : 2015.05.21 22:40 更新 : 2017.06.01 02:09
フォルクスワーゲン・ゴルフR400コンセプトのプロダクション・モデルのテストがニュルブルクリンクで開始された。
このテスト・モデルを見る限り、コンセプト・モデルで見られた大きなホイールだけでなく、その前後のトレッドがかなり拡大されていることがわかる。極く初期のプロトタイプだが、フォルクスワーゲンのテクニカル・チーフであるハインツ-ジェイコブ・ノイサーも数週間後にはテストに加わる模様だ。
われわれのスパイ・フォトグラファーによれば、面白いことにこのテスト車両は5気筒エンジンのようなサウンドがしたという。しかし、公表されているスペックでは、400psを生じる4気筒2.0ℓが搭載されていることになっている。しかし、R400のメインのライバルとなるアウディRS3が367psの5気筒2.5ℓを搭載していることを考えると、何かそこにはあるのかもしれない。
なおこのゴルフR400の駆動方式は4WD、6速マニュアル・ギアボックスが与えられる。パフォーマンスは0-100km/hが3.9秒、トップスピードは280km/hに達する。
ゴルフR400のプロダクション・モデルを制作することに対する大きなチャレンジは、45.9kg-mに対応するギアボックスの選択だ。フォルクスワーゲンとしても、このゴルフR400にマニュアル・ギアボックスではなく6速DSGを採用したいようだ。しかし、現状は38.7kg-mまでのトルクにしか対応していないのがネックとなっている。マニュアル・ギアボックスのみであれば、ゴルフR400は、カスタム・チューニングカーといった形態になるという可能性もあったようだ。
実際にプロダクション・モデル化されれば、メルセデス・ベンツA45 AMGや、BMW M235i、そしてアウディRS3の強力なライバルになることだろう。