ホンダ、2020年までにFCVを量産か

公開 : 2015.05.23 22:20  更新 : 2017.06.01 02:09

ホンダは2020年までにFCVの量産をする予定だ。この3月にもFCVのコンセプト・モデルをジュネーブ・モーターショーで公開したばかりだが、ホンダのパワートレイン開発の責任者であるトーマス・ブラッハマンによれば、「ほぼ市販車に近いモデル」であるという。

「もちろんこれから修正していかなければならない点もあるかもしれない。しかし、開発はほぼ終盤に掛かっている。」と言う。また、彼はその生産目標を明らかにしていないが、年間250〜1,000台程度という低レベルのものにはしたくないという。

まだ克服しなければならいない問題というのは、燃料補給の問題といったものだが、ホンダのテクノロジーを持ってすれば、容易に解決できる問題と予想される。

「2年前にはその注目は電気自動車に集まった。しかし、現在の顧客はもっと長距離を走ることのできるクルマを望んでいる。」とブラッハマン。その点FCVは約500kmの航続距離を持ち、しかも燃料供給は5分と短い。しかし、その一方でFCVのテクノロジーが一般的に受け入れられるためには10年から15年の時間がかかるとも見ている。

「マーケティングや会社の戦略が変わらない限り、FCVを推し進めていこうと考えている。ひょっとしたらそのデビューは早まるかも知れない。しかし、誰もがFCVを評価できるようになるまでは時間が必要だ。そのためには、ハイブリッドなど広いレンジのパワートレインは用意していくつもりだ。」とも語った。

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