ジャガーF-タイプ R AWDコンバーチブル

公開 : 2015.05.25 23:40  更新 : 2017.05.29 18:37

件のEPASはオフ・センター付近ではやや軽いが、そこから徐々に舵角を与えると、それに比例して重みが増しはじめる。どこまで切っていっても正確さはまったくもって損なわれることはない。

クーペからコンバーチブルになったことによる剛性の低下も、よほどの悪路やタイトなコーナーでないかぎり、ほとんど感じることはない。

クーペと比べると、フロント・アクスルの食いつきがやや甘い点は否定しないが、AWDシステムのおかげで不安になるようなことは一切ない。

またトルクの配分マナーも実に賢いおかげで、コーナーの脱出時に出し抜けにスロットルを開けてみても、常に自信を持ってコントロールできるのだ。

トラクション・コントロールをオンにした状態でも、後輪のスリップは許されているが、後輪駆動のF-タイプほどズルズルと滑ることはなく、どの程度アクセルを踏めばいいかもわかりやすい。

またトルク・ベクトリング・システムのおかげでラインを踏み外すこともなく、だからといって ‘勝手に’ コントロールされている感覚はなく、常に自分で操っていると感じられるのもいい。

おすすめ記事

 
最新試乗記

人気記事