プジョー308SW GTディーゼル

公開 : 2015.05.26 23:40　　更新 : 2017.05.29 19:00

■「買い」か?

プジョー308SWの現行モデルはすでに日本市場へも販売されているが、ラインナップはプレミアム(305万円〜)とシエロ(345.8万円〜)の2種類のみ。いずれも1.2ℓターボを搭載している。

最高出力130ps/5500rpm、最大トルク230Nm/1750rpmを発揮するそのガソリン・エンジンに比べれば、GTが搭載する2ℓターボのディーゼル・ユニットはパワー&トルクの両面で圧倒的なパフォーマンスを誇る。

GTというモデルゆえスポーティ性能に注目が集まりがちだが、トルクの大きさはとくに多人数乗車や荷物を積載したときにメリットを発揮するし、長距離ドライブでの疲労度軽減にも効果は大きい。先代モデルから全長が伸ばされ、荷室や室内の居住性といったステーションワゴン本来の魅力がさらに高められた308SWだからこそ、GTそれもディーゼル・ユニットを搭載するモデルの存在意義は大きいと思える。

となると気になるのは車両価格だけれど、フランス本国での価格は約3万4000ユーロ。この原稿を執筆している5月末現在でのレートが1ユーロ=133.8円だから、約455万円となる。プジョー・ブランドのCセグメント車両としては強気な設定であることは間違いないけれど、専用シャシーに脚まわり、そしてドライバビリティに優れたエンジンや仕立ての良い内外装といった装備を考えれば、決して高すぎる車両価格ではないと思える。前述のようにプジョー308SW GTの日本市場導入は2016年が予定されている。この仕上がりのCセグメント・スポーツワゴンが400万円前半で登場することがあれば、ちょっとしたニュースになると思うのだけれど。

(佐橋健太郎)