MEET THE M.G. 2015
2015.05.23〜05.24
神戸M.G.カークラブが主催する、“MEET THE M.G. 2015”が5月23日から24日にかけて開催された。
今回で26回目を迎えるこのイベントは、MGを愛する同好の士たちの手による、MGオーナーのためのクラブイベントだ。
初日となる23日は新西宮ヨットハーバー(兵庫県西宮市)に集合。午前中はクルマが入ることが出来ないマリーナのベイサイドに車両を展示し、ゆっくりと友人同士の再会を喜びながら、会話が弾んだ様子だ。
そして午後は、このイベント恒例のロッカーカバーカーレースだ。これは、エンジンのロッカーカバー(タペットカバーともいう)に車輪を取り付け、20度と30度の坂を下らせる。その時にいかに早く規定ラインに到達するかを競うものだ。
この競技にはきちんと車検があり、ホイールベース、最高重量4kgを切ることなどのレギュレーションに違反をしていないかを検査し、それを通過した参加者のみがレースに出場が可能となる。今年は11台が出走。様々な趣向を凝らした参加者は、真剣に“大人の競技”を楽しんでいた。
さて、その後、参加者は宿泊地である六甲山ホテルへ移動する。この移動は、コマ図によるツーリング形式を取っており、神戸の名所である、外国人居留地や異人館、外人墓地などを通るほか、六甲山へ駆け昇るワインディングロードも盛り込まれ、神戸ならではのルート設定になっていた。この設定は、地元からの参加者はもちろんのこと、地方から参加した人たちからも、とても神戸を楽しめたと好評であった。
同クラブ会長の松岡憲司さんも、「神戸という街は海と山に囲まれているところだ。これまでは海にばかり注目をしていたので、せっかく全国から集まってもらっているのであれば、より神戸という街を楽しんでもらいたい」という想いから実現した。また、「MGはスポーツカーなので、ワインディングロードも堪能してほしい」という願いのもと、六甲山ホテルと交渉。幸いにも、ホテルの全面協力を得ることが出来たことから、この形での開催となった。つまり、海と山という神戸の2つのポイントが満喫できるのだ。
初日夜は、六甲山ホテルにてウェルカムパーティだ。美味しい食事を楽しみながら、絶妙な名(迷?)司会ぶりを発揮する神戸M.G.カークラブのメンバーによるMGA60周年、MGF20周年記念プレゼンテーションや、ビンゴ大会を堪能して終了した。
翌24日は同ホテル駐車場にてドライビングテストを開催。その内容は、4つの車庫が用意され、その順番や停める向きは不問。とにかく所定の位置にきちんと停車し、ゴールするまでの時間を競うものだ。つまり、ドライバーの知恵とその正確性が試されるので、見学者は、そのスキルが一目瞭然。時に拍手を、時に笑いを誘い、とても見応えのあるものであった。