ランボルギーニ・アヴェンタドールLP750-4 スーパーヴェローチェ

公開 : 2015.05.26 23:50  更新 : 2017.05.29 19:21

ランボルギーニが作り上げた究極の限定生産車、LP750-4 スーパーヴェローチェをサーキットでテストする。

■どんなクルマ?

未知数。これがテスト前の、筆者のアヴェンタドールLP750-4 スーパーヴェローチェに対するイメージである。

ここ最近われわれがテストしたランボルギーニといえば、アヴェンタドールはおかしいくらいに速かったものの不器用なキャラクターだったし、ウラカンだって呆れるほどに速かったもののランボにしては簡単に運転できすぎた。

簡潔に述べるとすれば、どこか奥行きに欠けていたということになる。かつてのランボルギーニらしさが希薄だったのだ。

しかしこれはスーパーヴェローチェ。まったく違うクルマなのだ(少なくともランボルギーニはそう主張する)。

SVと名がつくモデルは過去に3台のみ。ミウラSVとディアブロSV、ムルシェラゴSVはそれぞれ385ps、530ps、670psを湧出した。

しかしそれらのどれにも、‘750’ という数字に迫るものはない。そう、アヴェンタドール・スーパーヴェローチェの6.5ℓ V型12気筒自然吸気エンジンは8400rpmまで回った挙句、750psを叩きだすのだ。

ちなみに最大トルクは5500rpmにて70.4kg-m。‘ふつうの’ アヴェンタドールのそれが世界屈指のパワープラントならば、スーパーヴェローチェはさらに上のレベルに達しているはずだ。

シングル・クラッチのセミATを組み合わせるのは基準車と同じであるが、キャリブレーションはスーパーヴェローチェ専用となっており、さらに注目すべくは車重が50kgも軽くなっている点だ。

新しいドア・スキンや軽くなったカーボンファイバー・パネルを始め、インテリアの表皮をも簡素化したことにより最終的な乾燥重量は1525kgまで落ち込んだ。

リアに与えられた神社の鳥居のようなウイングは、かなりのダウンフォースを生み出し、ダイナミック・ステアリングとともに、磁気粘性ダンパーも標準装備。車速や転舵の加速度によって制御ロジックが切り替わる仕組みだ。

ウラカンと組み合わされた状態のこのシステムをわれわれは嫌っているが、ランボルギーニのエンジニアいわくスーパーヴェローチェ専用にプログラムは変更済みなのだそうだ。

車両価格は£260,000(4,891万円)から£320,000 (6,020万円)。参考までに。

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