7代目フォルクスワーゲン・ゴルフ
公開 : 2012.08.23 20:00 更新 : 2017.06.01 01:01
9月4日にベルリンで正式にデビューする前に、フォルクスワーゲン・ゴルフの詳細が明らかにされた。
フォルクスワーゲンのベストセラー・モデルは、38年間に亙って生産されており、全世界で2,900万台以上を販売してきている。前モデルよりも23%経済的と言われるこの新しいゴルフは、11月より右ハンドル・バージョンが英国で販売される予定だ。
長さ4255mm、幅1799mm、高さ1452mmで、前モデルよりも56mm長く、13mm広く、28mm低い。トレッドは以前にも増して拡大されており、フロントが8mm、リアが6mm広げられている。また、ホイールベースも59mm長くなっている。また、その外部は、クラッシュ・プロテクションが非常に改善されているという。
また、収容能力も大きくなっているのも特徴だ。インテリアの長さは14mm大きくなった1750mmで、15mmリアのレッグ・ルームが増やされている。ショルダー・ルームはフロントが31mm、リアが30mm大きくなり、エルボールームはそれぞれ22mm、20mm広がっている。シートは20mm後方までスライドするようになり、シフトノブは20mm高い位置に取り付けられる。また、スロットル・ペダルとブレーキ・ペダルの位置は16mm広がっている。さらに、フォルクスワーゲンはステアリング・ホイールの調整幅も増やしている。
トランク容量は30リッター広がった380リッターで、フロア幅は228mm広くなった1272mmである。そのフロア・レベルは17mm低くなって685mmとなっている。またそのトランクの開口部は、47mm大きくなった1023mmだ。
新しい電気式のパーキング・ブレーキの採用で、本来そのためにあったスペースも有効活用されるようになっている。
実際にそのサイズが大型化された7代目のゴルフだが、その重さについては100kg程度のダイエットができたという。高張力鋼板などの採用によって23kg軽量化され、その他、軽いエンジンなどによって軽量化が達成されているという。1.4リッター4気筒ターボEA211エンジンは、以前のEA111エンジンよりも22kg軽いという。また、フロント・マクファーソン・ストラットとリア・マルチリンクという新しいゴルフのサスペンションは、アルミニウム製のパーツの使用などによって26kg軽量化されている。更に、電気配線で3kg、シートで7kgといった装備品の見直しで合計12kg軽量化した結果、ベース・モデルでは1050kgという数値を得るに至ったという。
フォルクスワーゲンは、新しいゴルフの安全レベルも大きく改善している。それは、今年後半のモデルから採用されるコリジョン・ブレーキだ。最短距離で停止させるために、ブレーキ・ブースターをオートマティックに起動させるというものだ。また、前モデルのゴルフGTIに装備されていた電子ディファレンシャル・ロック、クルーズ・コントロール、30km/h以下で動作するエマージェンシー・ブレーキ、レーン・アシスト、疲労発見装置、標識自動認識などが装備される。また、360度のパノラマ・ビューを備えたOPS(オーバーヘッド・パーキング・システム)もオプションで装備される。
シャシーは、エコ、スポーツ、ノーマル、インディビデュアル、そしてコンフォートという5つのダンパー・セッティングを選べることが可能だ。
エンジンについてはまだフォルクスワーゲンは発表を控えているが、138bhpのEA211ターボチャージャー1.4リッターは間違いなく搭載されることになろう。このエンジンは最新の7速デュアル・クラッチが組み合わせられ、25km/lの燃費と112g/kmのCO2排出量をマークする。また、105bhpのEA288ターボチャージャー1.6リッター・ディーゼルも用意される。こちらは31.6km/lの燃費と99g/kmのCO2排出量を持つ。
9月27日のパリ・モーターショーでは、新しいゴルフGTIもデビューする。こちらは222bhpを発揮するEA888ターボチャージャー2.0リッター・ガソリン・エンジンを搭載する。
新型ゴルフはナビゲーション・システムにも力を入れており、標準は5.0インチのモノクロ・スクリーンだが、5.8インチ・カラーと8.0インチ3Dスクリーンがオプションとなる。