メルセデス・ベンツGLCプロトタイプ
公開 : 2015.06.01 23:40 更新 : 2017.05.13 12:50
フル ‘オフロード’ パックの場合は、雪道や牽引時の設定を自動で変えてくれる機能や、傾斜角度に適したスロットル/ブレーキ・ペダルの踏力、コンパスなどもディスプレイに表示される。
早速、傾斜路やとんでもない岩場にタックルしてみたところ(4輪中2輪が宙に浮いた)、殊のほか冷静に対処できた。
さすがに2輪が浮いた状態になると冷や汗が滲んだが、ESPシステムが常に足元をしっかりと捉え、適切なブレーキングを行ってくれるために、たとえオフロードと縁がないドライバーでも、安心して走破できる力があると感じた。
あまりの傾斜角度ゆえフロント・ガラスからは青空しか見えない場合でも、フロント・カメラが路面状況を捉え、次に行うべくことを教えてくれるのはありがたい。
カモフラージュに目を凝らすと、大方のスタイリングも想像できたが、どうやら他の新しいメルセデスのように、複雑なボディ形状は採っていない様子。シンプルで潔いデザインだと感じた。
キャビンのパッケージングも実に賢く、180cmを超える大人が4人乗ったとしても窮屈に感じないはず。3人+たっぷりの荷物、というシチュエーションでもあまり不満はなさそうだ。
一枚の厚板を継ぎ目なく張り込んだダッシュボードはCクラスと(ほぼ)共通であり、オプションで大型のディスプレイを選ぶか、ガーミン・ベースの控えめなディスプレイのまま、という点も同じだ。
使用するマテリアルも細かいところまでCクラス同様に高級感がある。
荷室のサイズは十分であり、シートを折りたたむために荷室内にはボタンがセットされている。リップが無駄に突き出ていないため、荷物の出し入れもしやすい。