パンダリーノ2015

2015.05.24

text & photo:Daisuke Ebisu (戎 大介)

 
フィアット・パンダの全国的オーナーズミーティングとして2008年より開催されているパンダリーノ。ユーザー主体のイベントとして、すでに8回目を数える同イベント、今年は5月24日の日曜日に例年通り、静岡県は浜名湖の渚園・芝生広場で開催された。

前日の天気予報では雨も心配されたが、見事な晴天の中集まったエントラントは全体で約230台と大盛況。実は筆者もつい先日パンダ3を購入したこともあって、初のミーティング参加を兼ねての取材となった。

もともとは絶滅危惧種(車)となりつつあった初代パンダを保護するため、現有オーナーや潜在的オーナーの交流とモチベーションアップを図る目的で開催されたというパンダリーノ。ゆえに、広大な芝生の広場にゆったりとした間隔で個性豊かな歴代パンダが並べられ、それぞれクルマの後ろにテントやタープ、テーブルなど設置、家族でゆったりしたり、気になるパンダを眺めて回ったり、オーナー同士で歓談したり・・・と非常にゆる〜い空間がそこにあった。

そんな感じなので、エグゾーストが響き渡ったりすることもなく、ブレーキを軋ませながら激しく走るという場面もないパンダリーノ、途中にプレゼント抽選会やトークショーなどはあるものの、基本的に全編がフリータイムなのである。しかし、各オーナーの生活と人生、そして嗜好がにじみ出たそれぞれのパンダを見て回り、フリーマーケットやショップの出店で物欲と葛藤したりしていると、あっという間に一日が終わってしまっていた。

イベントの締めくくりとして恒例のパンダを使った玉入れ大会があり、参加者全員が集合した記念撮影が行われると、最後にパンダリーノ2016の開催が来年5月29日に予告された。そして全国から集まったパンダたちは再びそれぞれの帰宅の途へとついたワケだが、筆者はというと日焼けで晴れ上がった手と顔に最寄りの薬局で買ったアロエクリームを塗りながら、次回参加する際に我が愛車パンダ3にはどんな日除けタープが似合うだろうか、などと考えていた。

  • 早朝より続々とパンダで集まってきたエントラントたち。天気は快晴だ。

  • 本部テント前でパンダリーノ2015の開会が宣言された。

  • さすがの貫禄で106台がエントリーしたパンダ1。個性的な個体も多い。

  • パンダ2は42台がエントリー。愉しむに今が旬のモデルである。

  • 新型パンダ3は意外や健闘の49台。さすがにノーマル然とした個体が多い。

  • ゆったりとした車両配置が特徴的。テント設営率の高さがスゴイ!

  • 街で見かけることも稀なパンダ45も素晴らしいコンディションでズラリ!

  • 2気筒652ccのパンダ30も! オリジナルのプレーンさが際立つ1台だ。

  • パンダ1は素晴らしいコンディションの個体が増えてきた。

  • バン仕様のテールゲートを架装したパンダ1も何台か見かけた。

  • この日、最も低車高のパンダ1。カフェレーサースタイルがキマっている。

  • 逆に最も車高の高いパンダ1 4×4。クロカン4駆並みの迫力だ。

  • 同じグラベル指向でもこちらはラリーカー風モデファイの4×4。

  • 人生を感じさせる雰囲気のパンダ45はパンダ界の長老的オーナーの愛車。

  • 隙なくキレイに仕上げられたパンダ1。和風にモデファイされた内装が粋だ。

  • DIYのモニター台はハンモック状のダッシュにジャストフィット。お見事!

  • これぞジウジアーロの共演? ランチア・デルタの純正グリルが違和感なし!

  • 色違いのドアで修理? クルマのキレイさが確信犯的なモデファイだ(と思う)。

  • バン・キットとルーフボックスでミニマムなパンダ1のユーティリティを最大まで拡張!

  • 初期モデルならではのハンモックシートの有効な活用方法。実に素敵だ!

  • シンプルながら非常に緻密にモデファイされたパンダ2 100HP。

  • バンパーの塗り分けでラリーカー風にまとめられたパンダ2 Maxi。巧い!

  • カップカールックのパンダ2は100HP仕様の4×4! カルト スポルトのデモカーだ。

  • 限定車パンダ2 アレッシィにコーディネイトされたルーフボックスが実に似合う。

  • 遠く香川から来たパンダ2は、なんとルーフ上にポップアップ式のテント装備!

  • ノーマル車が多いパンダ3の中で目を惹いたアバルト595ホイールを履いた1台。

  • レトロなオフロード・ホイールが実にカッコ良いパンダ3 4×4。個人的ベストだ!

  • 会場の中央には衣類からグッズ、パーツまで、フリーマーケットのブースが並ぶ。

  • パンダ1のオーナーならば持っておきたい外装や水廻りのパーツもあった。

  • 可愛らしい手作りのパンダグッズ。2台はすでに納車先が決まっていた。

  • ゲットしたパーツをその場で交換! なんとプラスチック製ビスも持参していた。

  • CARBOXのブースでは日本未導入の左ハンドル車やパンダ・クロスなどを展示。

  • ウイングオートのブースではG-techチューンの500Lトレッキングやクーボを展示。

  • パンダ3で参加のユニルオパール。デュアロジック用オイルもラインナップ。

  • 中古車の個人売買サイト、カエルナラのブースでは射的ゲームが行われていた。

  • 正規ディーラー、フィアット・アルファロメオ浜松のブース。抽選会が行われた。

  • 本部ブースでは公式DVDやステッカー、Tシャツなどのグッズが大人気。

  • 信州味噌入りカレーのお店、大原屋ブース。限定メニューはたちまち売り切れに。

  • 茹で上げパスタ、揚げピッツァ、ジェラートなどケータリングしたイル・ジェメッロ。

  • 横浜中華街からパンダ雑貨専門店、老維新も出展。名物『パンダまん』も大好評。

  • JAPAN CREPE 彩はドリンクと共に米粉クレープを販売。新食感が好評だった。

  • イタリア食材と雑貨のセレクトショップ、ポルタ・ロッサ。エナジードリンクも好評。

  • パンダのスペシャルショップ、アウトパンダはブラジル料理を提供。

  • ミニカー モルダウはイタリア車を中心に1/43スケールのミニカーを販売。

  • なゆみカイロプラクティックのブースでは、長旅の疲れを癒やす参加者が見られた。

  • お昼にはモータージャーナリスト藤島知子さんを迎えてのトークショーも行われた。

  • パンダリーノ恒例の『パンダDE玉入れ』ルーフを開け放ったパンダ1に球を放つ!

  • 『玉入れパンダ』はダブルキャンバストップだけにかなりの量の玉が・・・。

  • パンダDE玉入れのカウントの様子なのだが、子供たちのテンションがMAX状態だ!

  • 最後はパンダを囲んで全員揃っての記念撮影。来年の開催も告知された。

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