今後のDSブランドはSUVとサルーンに注力
公開 : 2015.06.02 22:20 更新 : 2017.06.01 02:09
PSAプジョー・シトロエンのグローバル・セールス&マーケティング責任者であるアルノー・リボーによれば、シトロエンの高級ブランドであるDSは、今後は主にSUVとサルーンに注力する予ことになるという。
DSは2020年までに中国専用モデルを含めて6つのラインナップ構成になる。1955年に登場したオリジナルのDSの60周年を祝うDSウィークで、リボーがAUTOCARに、B、C、Dセグメントで、DSブランドはSUVとセダンを中心に展開することになろうと話してくれた。
現行のDS6については、中国専用モデルだが、これがヨーロッパ市場に展開させることを考えれば、ディーゼル・エンジンも必要になるとも話している。また、エントリー・モデルであるDS3については、2010年代の終りまでに、コンパクトSUVにスイッチされるだろうとも語ってくれた。
DS6とDS3の後継モデル以外の4つのモデルに関しては、サルーンになるという。しかし、この6つのすべてのモデルがヨーロッパに投入されるわけではない。中国はDSにとって非常に重要な市場であり、少なくとも1つ以上のモデルが専用モデルとして用意されるのだという。
今後、DSは、ダイナミックさと快適さを追求したモデルとなり、乗り心地とハンドリングのバランスを巧みにとったモデルとなる。
リボーは、DS3のWRCモデルについては、今後はシトロエン・ブランドのモデルがベースになると予測し、DSブランドのモデルが継続されることはないだろうとしている。
「われわれはDSブランドのための新しいモータースポーツ分野を考えている。」とリボーは語っている。
リボーはDSが高級なブランドとして認知されるまでには15年ほどかかるだろうと認めている。ただし、それが成し遂げられれば、収益性が増すという。
「自動車産業の収益の半分はプレミアム・ブランドのセールスによるものだ。」と語っていた。