ホンダ・シビック・タイプR
公開 : 2015.06.03 23:40 更新 : 2017.05.29 19:09
新型のシビック・タイプRは、ここ最近のFFホット・ハッチのなかで最も能力が高いクルマであると断言していいだろう。
■どんなクルマ?
しばし息を潜めていたタイプRブランドは、最新のシビック・タイプRを導入することによって、再び鮮やかに息を吹き返したようだ。
ただシビック・タイプRは、フォルクスワーゲン・ゴルフRや3代目のフォード・フォーカスRSと異なり、4WDを選ぶことをしなかった。
前輪駆動に磨きをかけることを選び、デュアル・アクシス・ストラット・サスを採用したのだ。フォードやルノー、ヴォグゾールが用いた手法と同じである。
これによりトルクステアは(ホンダいわく)55%削減され、40.8kg-mものトルクを前輪に与えることができたという。
大トルクを発生するのは2.0ℓのターボ・エンジン。VTEC可変バルブ・タイミングとターボを掛けあわせた初のパワープラントとなる。
それゆえ従来の高回転型とは異なり、現行ユニットのレブ・リミットは7000rpmに制限。ピーク・パワーは6500rpmに訪れ、最大トルクは2500rpmで発生する。
リア・サスペンションはトーションビームとなり(想像するほど悪いことではない)、ステアリングは電制アシスト、磁気粘性流体ダンパーがセットされる。