フィアット・フェスタ 2015
2015.05.31
フィアット・ファンにとっておなじみのイベントとして支持されているフィアット・フェスタは、今年で22回目の開催となる長い歴史を持つ。”走る、見る、触れる楽しさ”をテーマとし、フィアットを始めとするイタリアの小型車と、走りを愛するオーナーにとって恒例のイベントである。
今年も水上高原にある宝台樹スキー場駐車場を舞台に、パイロン・スラロームのトロフェオ・スラロームと、タイムラリーのトロフェオ・ラリーをメイン・プログラムとして行われた。
当日は晴れの予報で、水上市街では曇りだったのだが、高原にある宝台樹スキー場は生憎の雨。しかしフィアット乗りの熱気と主催者の気合いに空が負けたのか、プログラムが始まる頃には雨は上がり、やがて青空が広がる絶好のフィアット・フェスタ日和に変貌した。
トロフェオ・スラロームには旧フィアット500からフィアットX1/9、124アバルト・ラリーや131アバルト・ラリーなどのヒストリック・モデルから、500やプントなどのアバルト、ランチアはイプシロン、インテグラーレ、そしてアルファ・ロメオGTVやミト、4Cに加えフェラーリ348コンペティツィオーネなど40台が参加し、大いに盛り上がった。
一方のラリーは、会場を起終点とする約110kmのルートを巡るタイムラリーで24台が参加した。PCはメイン会場近くの第4駐車場に設けられ、3連続の線踏みPCに挑んだ。トライアル後に再スタートし、新緑の水上高原を中心に、コマ図を使用して走行した。帰着後は朝とは逆回りでの2連続PCをこなしてフィニッシュとなった。
メイン会場ではトゥルッコを始めとするイタリア車のスペシャル・ショップが数多く出店し、ホイールのOZやオイルのモチュール、フィアットX1/9オーナーズ・クラブのグループ・ラナバウトも参加。会場を一回りするだけでイタ車のパーツや情報が手に入れられる素晴らしい世界となった。このほか個人によるフリーマーケットは15店が並び、ショップには無い掘り出し物を探すファンで一日中賑わっていた。
フィアット・フェスタで見逃せないポイントが来場者パーキング。参加車両に負けない貴重なモデルがさりげなく止まっているからだ。今回もアウトビアンキ・ビアンキーナ・カブリオレを始め、フィアット124スパイダー1500、フィアット124スポルト・クーペ、フィアット・クロマ、フィアット・クーボ等が注目を集めていた。
ランチが終わりビンゴ大会で盛り上がったあとは、メイン・プログラムのトロフェオ・スラロームの決勝だ。3回のトライに挑みベストタイムを競った。白熱した走りを見せるだけに、ギャラリーも声援を送っていた。
最後にスラロームとラリーの表彰式が行われ、入賞者はシャンパンならぬペリエ・ファイトで勝利の喜びを表していた。すべてのプログラムが終わったところで、恒例となった豪華賞品が用意された参加者全員でのジャンケン大会で大いに盛り上がり、その後来年お再会を約束して解散となった。
今回はトロフェオ・スラロームの決勝に参加した全車の勇姿をご覧いただこう。
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実戦的なイベントだけに、まずドライバーズ・ミーティングを行なわれる。
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スラロームのルートは当日に発表。参加者は徒歩でラインを確認する。
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午前中にスラロームの練習走行が3本用意され、思い思いにアタック。
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メインの会場には本物を知るファンに愛されるモチュールが出展。
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イタリアを代表するホイール・メーカーのOZは500用新製品を紹介。
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フィアットX1/9オーナーズ・クラブのグループ・ラナバウトも参加。
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会場には数多くのスペシャル・ショップが並び、様々な情報が得られた。
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フリーマーケットは15店が並び、掘り出し物を探すファンで賑わった。
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ランチを終えた頃を見計らって豪華賞品が用意されたビンゴ大会がスタート。
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トロフェオ・スラロームAクラス #30 1970年フィアット500/猿山恭司選手/Aクラス優勝
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トロフェオ・スラロームAクラス #31 1983年アウトビアンキA112/佐藤選手/Aクラス2位
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トロフェオ・スラロームAクラス #32 1985年アウトビアンキA112/樋口選手/Aクラス3位
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トロフェオ・スラロームAクラス #33 2009年フィアット500/坂元選手
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トロフェオ・スラロームAクラス #33 2009年フィアット500/猿山欣司選手
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Aクラスの上位3名が表彰され、記念の額と商品が贈られた。
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トロフェオ・スラロームBクラス #35 2013年フィアット500 twinair/塚越(朋)選手
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トロフェオ・スラロームBクラス #36 1993年フィアット・チンクェチェント・トロフェオ/恵谷選手/Bクラス3位
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トロフェオ・スラロームBクラス #37 1990年MOMO PANDA/船木選手/Bクラス優勝
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トロフェオ・スラロームBクラス #38 2014年フィアット・パンダ/戸矢選手
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トロフェオ・スラロームBクラス #39 2013年フィアット500 twinair/青木選手
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トロフェオ・スラロームBクラス #40 2007年フィアット・パンダ100HP/宮地選手
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トロフェオ・スラロームBクラス #41 2013年フィアット500 S/中山選手
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トロフェオ・スラロームBクラス #42 2007年フィアット500 /平岩選手
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トロフェオ・スラロームBクラス #44 ランチア・イプシロン/森山選手
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Bクラスの上位3名が表彰され、ペリエ・ファイトで盛り上がった。
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トロフェオ・スラロームCクラス #45 1978年フィアットX1/9/玉木選手
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トロフェオ・スラロームCクラス #46 1985年ベルトーネX1/9/馬場田選手/Cクラス3位
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トロフェオ・スラロームCクラス #47 1978年フィアットX1/9/伊藤選手
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トロフェオ・スラロームCクラス #48 フィアットX1/9/戸島選手/Cクラス2位
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トロフェオ・スラロームCクラス #49 フィアットX1/9/瀧澤選手
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トロフェオ・スラロームCクラス #50 フィアットX1/9/栗原選手
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トロフェオ・スラロームCクラス #51 1981年フィアットX1/9/大井選手/Cクラス優勝
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トロフェオ・スラロームCクラス #52 2004年フィアット・バルケッタ/神田選手
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トロフェオ・スラロームCクラス #53 1996年フィアット・バルケッタ/吉野選手
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トロフェオ・スラロームCクラス #54 2000年フィアット・プントHGTアバルト/須田選手
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トロフェオ・スラロームCクラス #55 1981年フィアット131レーシング/石川選手
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トロフェオ・スラロームCクラス #56 1976年フィアット131アバルト・ラリー/奥野選手
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トロフェオ・スラロームCクラス #57 1974年フィアット124スパイダー/安藤選手
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激戦のスラロームCクラス入賞者。トップから3位までの差は0.68秒だ。
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トロフェオ・スラロームDクラス #58 フィアット124アバルト・ラリー/佐々木選手
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トロフェオ・スラロームDクラス #59 2009年アバルト500 /平選手/Dクラス2位
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トロフェオ・スラロームDクラス #60 2011年アバルト695トリブート・フェラーリ/北村選手
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トロフェオ・スラロームDクラス #61 2009年アバルト500 /駿河選手
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トロフェオ・スラロームDクラス #62 2012年アバルト・プント・エヴォ・エッセエッセ/武尾選手/Dクラス3位
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トロフェオ・スラロームDクラス #63 2009年アバルト・グランデプント/林選手
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トロフェオ・スラロームDクラス #64 2009年アバルト・グランデプント・エッセエッセ/日野選手
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トロフェオ・スラロームDクラス #65 2009年アルファ・ロメオ・ミト1.4スポーツ/上松選手/Dクラス優勝
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トロフェオ・スラロームDクラス #66 2009年アバルト・グランデプント・エッセエッセ/本間選手
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トロフェオ・スラロームDクラス #67 1996年アルファ・ロメオGTV/岡野選手
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トロフェオ・スラロームDクラス #68 2015年アルファ・ロメオ4C/宇山選手
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トロフェオ・スラロームDクラス #69 1992年フェラーリ348コンペティツィオーネ/三觜選手
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トロフェオ・スラロームDクラス #70 1994年ランチア・デルタHFインテグラーレ/小山選手
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パイロン・スラロームのため的確なライン取りが、タイム短縮には重要な要素になってくる。
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喜び一杯のトロフェオ・スラロームDクラスの入賞者たち。ウイナーは今回唯一の46秒台を記録した。
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トロフェオ・ラリーはゲートから1台ずつスタートを切った。
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スタートした直後に第4駐車場で3連続のPCに挑んだ。
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初めてPC競技に参加する方も多く、戸惑いながら線踏みする姿も。
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ラリーは新緑の水上高原を存分似た占めるルートが組まれた。
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帰着後に行われるPC7〜9のタイムはスタート直前に発表され難易度アップ。
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トロフェオ・ラリーを制したのは山元組。2位とは13点の僅差だった。
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パーキングにはアウトビアンキ・ビアンキーナ・カブリオレが来場。
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レーシーなモディファイが素敵な初期型アウトビアンキA112アバルト。
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絶滅危惧種と言えるフィアット・クロマ・ターボieも姿を見せた。
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貴重なフィアット124スパイダーの初期型を発見。
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フィアット・ファンの人気を集めているクーボは数台がやってきた。
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最後は参加者全員でジャンケン大会を行い、幕を閉じた。また来年!
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