ポルシェ・カイエンGTS
公開 : 2015.06.05 23:20 更新 : 2017.05.29 19:04
劇的に性能が向上したGTSはたしかな実力を兼ね備えているが、王者としてのカイエン・ターボの存在は大きい。
■どんなクルマ?
2月に北極圏近くの雪道をテストして以来、初の英国内でのテストを敢行する。
パナメーラと同じようにGTSバッジは、基準車よりもさらにスポーティーなモデルであることを意味する。
しかしパナメーラが引きつづき4.8ℓ V8ユニットを搭載するのに対して、カイエンGTSはカイエンSに使用する3.6ℓ V6ユニットの強化版を使用する。
パワー・アップはわずかではあるが、£10,000(191万円)の価格上昇分は、シャシーの強化に充てられている。これにともない、車高も24mm低くなっている。
このモデルも、他のポルシェの広報車同様オプションはてんこ盛り。具体的には£2,328(44万円)のセルフレベリング・エア・サスに始まり、£2,186(42万円)のダイナミック・シャシー・コントロール、£1,011(19万円)のトルク・ベクトリング・プラス、£5,924(113万円)のセラミック・コンポジット・ブレーキなどがその例だ。
結果、GTSの基本価格からは£21,673(414万円)もアップしており、テスト車両が掲げるプライス・タグは£94,196(1,801万円)。さほどオプションを選ばずとも装備が豊富なカイエン・ターボに近接する価格になっている。