ベントレー・コンチネンタルGT
公開 : 2015.06.05 23:30 更新 : 2017.05.29 19:02
W12コンチネンタルGTは外観のリフレッシュを受けた。また12気筒のうち6気筒を状況に応じてシャット・ダウンすることで、わずかに燃費も向上した。
■どんなクルマ?
今回のテスト対象はベントレーのベスト・セリング・モデル。いわく昨年は全体の50%以上のセールスをマークしており、2003年のデビュー以来52000台が嫁ぎ先を見つけているとのことだ。
そんなコンチネンタル・ファミリーは、新しいデザインのグリルやバンパー、トランク・リッド、クローム・パーツのディテール変更、ボディ・カラーの追加(117色に及ぶ)、新デザインのアロイ・ホイールの追加、新しいレザーやアルカンターラ・インテリアの追加など、変更点は多岐にわたる。
V8ユニットこそ馬力とトルクの数値に変更はないが、W12ユニットにも改良の手は及んでおり、パワー/トルクは以前より強化されている。
クルーズ時に12気筒中6気筒を休止させるシステムを組み込んだのも現行モデルの特徴。これによりガソリン消費を抑えるだけでなくCO2排出量も少なくなっている。
ベントレー・オーナーにとって、もしかするとハイスピードWi-Fiの追加など、どうでもいいことかもしれないが、その他の技術的な進歩を含めて、早速チェックしていくことにしよう。
■どんな感じ?
(必要かどうかは別にして)ベントレーはこれまでのW12ユニットに15psと2.1kg-mの強化を施した。さらにシリンダーのディアクティベート・システム(8気筒のそれとはちょっと違う)を用いた点も目新しいトピックだ。
そもそも8気筒のシステムは、3速以上のギアをセレクトし、なおかつ穏やかなアクセル操作をした際に、適正な温度を保つためのもの。
同じように12気筒のシステムを ‘殺す’ のだが、アプローチの仕方が違うのだ。
「12気筒の片バンクをシャット・ダウンするためにまず55秒を。そののちに片バンクのうちの3気筒ずつを目覚めさせるために55秒を要するために、8気筒のシステムとは別のソフトウェアを用いたのです」とプロダクト・ディレクターのポール・ジョーンズ。
ただVAGグループのモデルとは異なり、シリンダーのディアクティベーションを知らせるためにダサい緑色のランプを光らせたりはしない。そんなことはベントレー・オーナーが望むところではないのは、ベントレー側は百も承知なのだ。