住む地域や気候によっては、£1,500(29万円)のエクストラを支払って4WDを選ぶ価値はある一方、基本的にはFFでも満足に足る出来栄えだと感じた。

1.6ℓディーゼルを搭載したFFのモデルでさえ、4WDと同じ1800kgの最大牽引能力をもちあわせていることも、そう考える理由である。

一方の乗り心地は、19インチのアロイ・ホイールを履くだけに低速ではポンポンと跳ねる。したがって小径ホイールを履くことをおすすめする。

小径ホイールのモデルならば、たとえ苦になるようなアンジュレーションが続いたとしても、ルノーらしい柔和な足捌きで前へと進んでくれる。

インテリアは好印象。カラー・タッチスクリーン、かっちりとしたダッシュ、感じのよいスイッチ、質感の高いテクスチャーは、他のルノーと比べても優れている。

トップ・グレードのモデルならば、パノラミック・ガラス・ルーフが付き、内装の一部をレザーに変えることも可能。追加予算を支払う価値も十分に見いだせるだろう。

スペースは4人の長身の大人にとっても不足はない。開口部下部がやや高く、下級グレードになると荷室フロアの高さが調整できなくなるが、荷室のサイズそのものにはとても好感がもてる。