ヴォグゾール・ヴィヴァ1.0 SE
公開 : 2015.06.10 23:30 更新 : 2017.05.29 18:29
新しいコンパクトなヴィヴァはたくさんのことを約束する一方、鈍さとロード・ノイズがライバルとの距離を広げている。
■どんなクルマ?
“徹底的に新しく、因習にとらわれない。走らせてみても実に爽快である” ―― 1963年に初代ヴィヴァがデビューした際、当時のAUTOCARが残したコメントである。
そこから52年が経った今、同じ名前を再び冠したモデルは、初代と同様に価格/装備/実用性における競争力を有しており、小じんまりしていることが売りだ。
たっぷりと用意された装備、5枚のドア、大きな荷室をそなえておきながら、£7,995(153万円)と安価であることからも、ヴィヴァの特長はすぐに理解できる。
フォルクスワーゲンUp!に比べると全長は14cm長い一方、ミラーとミラーのあいだは3cm狭くなっている。フォード・フィエスタと比べると一回りコンパクトだ。
モデル展開は、たったの2種と実にシンプル。
エントリー・レベルのSEは、クルーズ・コントロール、AUX接続、ヒーター付き電動ミラー、フロント・フォグ・ライトが標準。エアコンは£495(9万4千円)のオプションとなる。
フラッグシップのSLの価格は£9,495(181万円)。オート・エアコン、USB/ブルートゥース接続、トリム・アップグレードなどが標準となる。
SLならば電動ガラス・サンルーフ、リア・パーキング・センサー、鮮やかなボディ・カラー・オプションを含む様々オプションが用意されているのも特徴だ。
スペア・タイヤは£110(2万1千円)のオプションとなっており、タイヤのリペア・キットが標準となる点にはさすがに苛立ちを覚える。
グレードに関係なく、すべてのモデルには自然吸気の999cc 3気筒エンジンが組み合わされる。アダムやコルサが搭載するエンジンからターボ・ユニットを取っ払ったものだと考えていただいて構わない。