マツダCX-3 Skyactiv-G 120 (日本未導入モデル)

公開 : 2015.06.10 23:50  更新 : 2017.05.29 19:13

いよいよ英国内でもマツダの最新スモールSUVをテストする時がきた。ユニークな英国の路上でどのようなアピールをするかを見ていくことにしよう。

■どんなクルマ?

CX-3。マツダにとって、とても大事なクルマである。

満を持してスモールSUVクラスという激戦区に足を踏み込んだわけだが、他ライバルが比較的たかい競争力を有していることを考えると、CX-3が妥当なプライス・タグを掲げているかどうかも大事になってくる。

AUTOCARはこれまで、英国外でディーゼルとガソリンの両方をテストしてきた。そして今回、初めて英国内でガソリン・モデルを試すときがきたのだ。

テスト車両が搭載するのは、エントリー・ユニットの120ps版2.0ℓ Skyactiv-Gガソリン。

ディーゼルの方が燃費もランニング・コストも優れているが、CX-3を最も安く買おうと思えばこちらのモデルとなり、同時にもっとも売れるモデルの候補でもある。

このクラスのクルマ選びをするとなれば、コストが重要視されるのは明白。

シトロエンC4カクタスからルノー・キャプチャースズキ・ビターラを介して日産ジュークホンダHR-Vまで、ユニークなモデルがひしめくなか、CX-3はいかにしてライバルとの差別化を図るのだろうか?

■どんな感じ?

2.0ℓ Skyactiv-GユニットとCX-3との相性はとてつもなく良い。

上り坂や追い越しの際はギアを1、2段落としてから加速する必要があるが、多くのシチュエーションにおいて、低回転域から喜びに満ちた嫋やかな回転フィールを披露してくれるからだ。

一定の速度を得るにはそれなりにアクセルを踏んで回転数を引き上げてやる必要があるものの、エンジンはスーッとなめらかに回り、レッドライン付近でも騒がしくならないのがいい。

甘美なシフト・フィールはマツダの定石通り。マニュアルを選ぶことに後ろ髪を引かれるような思いはまったくない。レバーが正確かつストンとゲートに飲み込まれる姿を見ると、キャプチャーやカクタスはCX-3から学ぶべきものが多いと感じる。

ガソリン・ユニットを搭載することもあり、ディーゼルよりも鼻先は軽い。ステアリングはオフ・センター付近ではやや漠然としているが、4分の1程度切っていくと適切な重みが加わりはじめる。

コーナリング時のグリップ力にも問題はない。

問題は乗り心地。スポーツ・ナビというグレードのこのクルマには18インチのアロイ・ホイールを履いているのだが、これが路面不整を拾いやすい。

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