ランボルギーニ・ウラカン
公開 : 2015.06.12 23:50 更新 : 2017.05.29 19:21
驚くほど速いがマクラーレン650Sほどの狂気的な速さではない。量より質を重要視している様子で、圧倒的な速さというよりも、いかに気持ちよく加速するかを優先させたようだ。
V10ユニットは不思議なほど生々しい回転フィールを有しており、6000rpmからうえでも束縛を一切感じさせない突き抜けるような回り方をする。610psを常々感じさせるドラマティックさにも抜かりはない。
トランスミッションもエクセレント。マニュアル・モード時の変速は十分に鋭く、どの瞬間でもクルマと密接に結びついているような気持ちになる。
ステアリングを切った際の反応はややソフト。コーナーも安定志向であり、限界域近くではアンダーステアが顔を出しやすい。
ストラーダ・モード時の磁気粘性ダンパーのもたらす乗り心地は極めて柔軟であり、仮にスポーツ/コルサ・モードにしても不便に感じるほど硬くはない。
ロード・ノイズは決して小さくはないが、毎日長距離を走らせたとしても嫌になるほどではない。
ステアリングのロック・トゥ・ロックは約3回転とスポーツカーとしては異例なほどスロー。一方、高速域ののフィードバックは豊富、センター付近も濃密。
LDSシステムを組み合わせているときよりも簡単にコーナーに侵入でき、タイヤの部分に負荷が掛かっているかを正確につかみやすく、その次に何が起こるかをイメージしやすいと感じた。