新型メルセデス・ベンツEクラスの一般公道テスト風景
公開 : 2015.06.12 22:30 更新 : 2017.12.14 12:31
来年1月のデトロイト・モーターショーでデビューが予定されている5代目のメルセデス・ベンツEクラスの公道テストをキャッチした。W213というコードネームが与えられている新しいEクラスは、最新のCクラスやSクラスと同じようにMRAプラットフォームが使用される。
情報筋によれば全長は4950mm、全幅が1940mmで、サイズがひとまわり大きくなるということだ。また、エステートは695ℓと前モデルと同様のブート・スペースを持つモデルが、2016年の末頃に発売される計画だ。
ボディは高張力鋼板とアルミニウムが従来よりも多く使用され、サルーン、エステート共に現行モデルよりも100kgほど軽くなるという。
スタイリング的には、Cクラス、GLAクラス、Sクラス・クーペに使用されるデザイン言語が使用される。また、フロント・グリルは従来通り、伝統的なクローム・グリルと、スポーティなブレード・タイプが用意される。
情報筋の話によれば、空気抵抗は0.23と、現行の0.25よりもかなり洗練されることとなる。
インテリアは、高さ150mm、幅700mmのモニターを備えたHDグラフィックスを持ち、ウインド・スクリーンにはステレオ・カメラが装備される。更に、ヘッドアップ・ディスプレイと、新しいマルチファンクション・ステアリングも装備される予定だ。
エンジンは、OM654型とネーミングされた新しい4気筒ディーゼル・ユニットと、現行のガソリン・エンジンが搭載される予定。
新しい2.0ℓディーゼルは2種類のチューンで提供される。また、新世代の3.0ℓ6気筒は2016年中にラインナップに加えられる。
また、新しい6気筒ガソリンも計画されている。現在、シュツットガルトにあるアンタータークハイム工場で、M256型という6気筒ダイレクト・インジェクション・ガソリン・ユニットと、M656型という6気筒コモンレール・ディーゼル・ユニットのテストが繰り返されている。この3.0ℓ6気筒は、現行の2.0ℓ4気筒ガソリン・エンジンのφ90というボアと、1シリンダーあたり500ccという排気量を共有することになっている。このモジュラーは、M654型や、新しい3気筒ガソリン・エンジンにも使用されることとなる。3気筒エンジンは、Eクラスに搭載されることはないが、Aクラス、Bクラス、CLAクラス、GLAクラスなどといったFWDモデルに使用されることになる。
また、OM651型に代わる新しい4気筒ディーゼルは、最新のピエゾ式ダイレクト・インジェクションを持つもので、AクラスからSクラスまでに使用されるもので、2020年に実施されることになっているメーカーの平均CO2排出量を95g/kmいかにするという法案に非常に重要な役目を果たす。
2.0ℓガソリンとモーターとの組み合わせのE350eプラグイン・ハイブリッドは、発表後1年以内に追加される予定だ。このE350eは、モーターのみで最高32.2kmの航続距離を持つ。
E63 AMGは、来年の後半に追加されるスケジュールだ。AMG製の5.5ℓV8ツインターボを搭載したモデルで、9速Gトロニックが組み合わせられる。
駆動方式はRWDで、オプションで4WDが提供される予定。また、バリアブル・レートのダンピングを持つサスペンションが標準で、エアマティック・エア・サスペンションは上位モデルに標準となる。
この他、最新の自動運転テクノロジーも提供される予定だが、その詳細は伝わっていない。