トヨタ・アベンシス・ツーリング・スポーツ1.6 D-4D
公開 : 2015.06.12 23:40 更新 : 2017.05.29 18:48
■どんな感じ?
先代に比べると、あらゆる面で極めて好ましいモデルになったといえる。
少しナマズっぽいフロント・マスクは見る人によっては受け入れがたいかもしれないが、全般的なフォルムは先代に比べると格段にスマートになっていると感じる。
内装は、完全に新しくなったダッシュボードやデザインしなおされたシート、じっくりと吟味されたドライバーズ・ディスプレイはキャビンの雰囲気を底上げしている。
ステアリング・コラムの調整幅がもう少し大きければいいが、モダンなルックスと、ずば抜けた快適性は先代よりも格段にいい印象を受ける。
ただ、細かく見ていくと、カチコチの安っぽいドア・ハンドルなど改善して欲しい部分も無きにしもあらずだ。
高速域に達するとピラー周辺から盛大な風切り音を生じる点も要注意。高速域の洗練性を大幅に欠いていることは否定しない。
実用性は先代同様かなり高い。5人が座ったとしても頭上/足もとのスペースはたっぷりと用意されており、モンデオに負けないほどの荷室も用意されている。
われわれにとっては非常に大事なことではあるが、運転した際の感覚も先代より明確によくなっている。
マクファーソン・ストラットをフロントに、ダブル・ウィッシュボーンをリアにそなえ、電制ステアリング・システムを組み合わせる点は先代と同じであるがロード・マナーはこれまでと全く異なっているのだ。