シトロエンC4ピカソ1.2ピュアテック
公開 : 2015.06.12 23:30 更新 : 2021.03.05 21:44
■どんな感じ?
予想どおり4気筒エンジンに比べるとなめらかさは一歩及ばないが、このピュアテック130はハードにプッシュしても低回転域の洗練性は失われない。
ボトムエンドのパワー・デリバリーには少し我慢が必要だが、10.8秒と公表される0-100km/hタイムよりも体感的には速く感じる。
オートマティックは用意されず、6速のマニュアル・ギアボックスのみとなるが、トルク・カーブに対して適切なギア・レシオだといえる。
トップに入れると、ピカソはクルーザーとして適切な振る舞いを見せる。タイヤ・ノイズもほとんど聞こえてこない。
唯一の不満はフロント・ガラス周辺から聞こえるウインド・ノイズだ。これさえなければ、さらに落ち着きをもたらしていたに違いない。
操舵に関しては先読みしやすく、ステアリングの重みも適切。ワインディングや市街地を問わず ‘ちょっと努力すれば’ 気持ちのいい身のこなしをしてくれるのがいい。
ボディ・ロールは車格が車格だけに決して小さくはないが、なにも身のこなしがルーズというわけではない。ただし路面のバンプは拾いやすく、シトロエンのスポーティさよりも安定感を優先させたという主張はやや信じがたい。
特徴的な外観のうち、キラキラと輝くLEDライトとシャープなノーズには好感が持てる。また柔らかいタッチの素材を組み合わせた複合的な内装など、凝っている部分も多い。
(ゴルフSVのほうが優れているが)4人の大人が座った場合も快適な広さが確保されており、シート・アレンジの柔軟性も高い。
またシートを前にスライドさせた状態で630ℓもの荷室が出現するのも、この車格として十分に実用的だといえる。
■「買い」か?
ディーゼルよりも安価に買えるうえ、同じくらいの燃費であることを考えると、購入を考える価値はある。
ミドル・サイズのMPVの購入をお考えならばC4ピカソ・ピュアテックは候補の中でも上位に入る確率は高いといえよう。
ただAUTOCARとしての最終的な結論は、フォードC-マックスがデビューするまで待っていただきたい。
(ジョン・ハウエル)
シトロエンC4ピカソ1.2ピュアテック
価格 | £18,270(350万円) |
最高速度 | 201km/h |
0-100km/h加速 | 10.1秒 |
燃費 | 20.0km/ℓ |
CO2排出量 | 115g/km |
乾燥重量 | 1280kg |
エンジン | 直列3気筒1199ccターボ |
最高出力 | 131ps/5500rpm |
最大トルク | 23.5kg-m/1750rpm |
ギアボックス | 6速マニュアル |
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