マツダ、2020年までにガソリン・エンジンの効率を50%アップ
公開 : 2015.06.16 22:30 更新 : 2017.06.01 02:09
マツダモーターヨーロッパGmbHの猿渡健一郎チーフによれば、2020年までにマツダはガソリン・エンジンの効率を現行の50%ほどあげたいと考えているようだ。現行のガソリン・エンジンの効率は40%ほどで、これを60%にまであげようというものだ。
そのためには、ホモジーニアス・チャージ・コンプレッション・イグニッション・テクノロジー(HCCI)というディーゼルにも似たスパークよりも圧縮を利用したイグニッション・システムを導入するのだという。このシステムを使用すると、現行14.0:1の圧縮比を18.0:1にまで高めることが可能で、ディーゼル並みのクリーンな状態になるという。
また、SkyActive効率プログラムのひとつとして、マツダはエグゾーストのヒート・ロスを減らす工夫も模索している。通常、エグゾーストのヒート・ロスによってエネルギーの30%を失っているのだという。
「われわれはいくつかの解決策を見出した。しかし、それをいつ導入するかは未定だ。」と猿渡は言う。
マツダの燃焼効率プログラム自体は、2002年のマツダ6が第1世代で、次のCX-5が第7世代の最初のものになるという。
「SkyActiveの方向性自体は今まで変わっていない。但し、新しい技術や新しい素材の導入によって、進化し続けている。」と語った。
マツダは、プラグイン・ハイブリッド・ユニットでトヨタとの提携を最近になって発表した。しかし、ガソリン・エンジン自体の効率の追求をあきらめたわけではないのだ。第2世代のSkyActiveエンジンは80g/kmのCO2排出量を目標とし、更に第3世代のSkyActiveエンジンは50g/kmのCO2排出量を達成することを考えているという。但し、その時期についての明言は避けている。