ダイハツ、着せ替え可能な ‘第3のコペン’ を発売
2015.06.18
ダイハツは、3つ目の意匠となるコペン・セロと、コペン・エクスプレイの上級グレードとなるコペン・エクスプレイSを6月18日から全国一斉に発売する。
新骨格構造であるD-フレームと、内外装脱着式のドレス-フォーメーションの採用が新型コペンの特徴。
昨年発売されたコペン・ローブとコペン・エクスプレイは2015年6月3日時点で、1万台の売上を達成しているという。
「着せ替えタイプがどれほどの人気を得るかは、まだ手探り状態ですが、コミュニケーションのきっかけになることを望んでいます」とコメントするのは、技術本部長の上田亨氏。
コミュニケーションに関してダイハツは ‘LOVE LOCAL by COPEN’ をキーワードに、カスタマー同士のつながりを強固にし、新しい楽しみ方を提案する取り組みも行っている。
発表会会場には横浜、京都、佐賀のディーラーの店員も訪れ、これまで行ったコペン・オーナー同士のツーリングや観光、バーベキューの話も披露してくれた。
今回発売されたコペン・セロと昨年発売されたコペン・ローブはドアを除く樹脂外板やヘッドランプなどの灯火器類を交換することが可能。
量産車では世界初の試みとなり、ドレス・パーツはディーラー・オプションとして設定されている。
発表会会場でも外装を交換するところを公開してくれたが、ものの10分ほどで完了。
交換前までコペン・セロのフロント意匠だったのに、そっくりそのままコペン・ローブの意匠に入れ替わっていた。
コペン・ローブからコペン・セロへの交換の場合、35万円前後で新しいパネルを手に入れることができるのだそうだ。
コペン・セロは先行して発売された2つの意匠と骨格、足回りなどを同一にしながら、‘親しみやすさと躍動感の融合’ をコンセプトにして、流れる雫をイメージした外装デザインを採用。
内装は、インパネを水平基調のストレート・フレームをすることでスポーティーなイメージを追求したという。
コペン・エクスプレイSのCVTの価格は1,998,000円、MTが2,019,600円。
コペン・セロの価格はCVTが1,852,200円、MTが1,873,800円となる。
なお、発表会会場には “リアル着せ替え人形” と話題のダコタ・ローズ氏が登場。
ファッションショーののちにダコタ・ローズ氏は、を自らが描いた ‘理想のコペン’ を公開していた。
3Dプリンターによるコペンのドレス・パーツもコペンらしいカスタマイズ項目だ。
こちらは3Dプリンター・メーカーのストラタシスとダイハツに加え、有限会社znug design(ツナグデザイン)の根津孝太氏、アーティストであり3DクリエイターのSUN JUNJIE(ソン・ジュンジエ)氏による共同開発であり、バンパーやエンブレム周りを加飾するためのドレス・パーツによって個性を打ち出すことができる。
その他にもDラッピングと呼ばれる、カーボン調成形PVC貼り付けも用意される。気分によってルーフの素材感や色を変え、個性と楽しさをさらに広げる狙いだ。価格は54,000円。
また、ダイハツは今回の発表に合わせてコペンの専用工場であるコペン・ファクトリーを報道向けに公開。
単なる工場見学に終わらない、アトラクション的な魅力を兼ね備えたクリーンなファクトリーが印象的だった。
コペン・ファクトリーは開設以来370名のコペン・オーナーが見学に訪れており、ウィークデーの祝祭日を含めて3ヶ月まで予約可能だ。
現時点ではコペン・オーナーに限っての申し込みとなっているが、ゆくゆくは一般客への公開、さらには実際にオーダーした車両の組み立て工程を見学できるようなシステムも模索中だという。